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ゴジラで泣く…

遅ればせながら、昨年に上映され大ヒット、アカデミー賞の「視覚効果賞」を獲ったことも大きな話題になった「ゴジラ‐1.0」を見ました。
話題になっていたので、どんな映画なのかはざっくりと知っていましたが、予想をはるかに超える作品でした。

怖さがよみがえった

子供のころ見たゴジラの恐ろしさがよみがえったように感じました。
映画評などで「原点回帰」と書かれていましたが、まさにタイトル通り、本来のゴジラの姿に戻したと思いました。
ゴジラが本当に迫ってきているかのような大迫力の映像に圧倒され、ゴジラの声にも恐怖感に襲われました。
ゴジラとの戦いの中で、お馴染みのゴジラのテーマ曲が流れたときには、恐ろしさとともに既視感があり、待ちに待った瞬間が訪れた喜びさえ感じられました。

豪華な俳優陣

キャストもよかった。
佐々木蔵之介さんはじめ、芸達者な俳優さんが脇を固めているため、物語への没入がごく自然に行われ、本のページを繰るようなワクワク感も感じられ、あっという間に見終わった感じです。
ハリウッド映画とは違う、日本映画の物語つくりのうまさを十分に感じられました。

銀座の破壊

銀座の破壊シーンや、列車を咥えるところは、まさに恐るべき怪獣ゴジラの本来の姿でしょう。爬虫類独特の冷たい目、肌感はうまく再現していると感じました。
建物の破壊は日本の特撮がお家芸としているところで、さすがハリウッドとは違う表現のうまさ、一日の長を強く感じました。
日本の特撮の特徴を活かしながら、映像技術の飛躍的な進化を遂げていました。
山崎貴監督が描く、戦闘機と戦艦、破壊シーンや戦闘シーンの臨場感、ゴジラ本来の恐ろしさと迫力は、さすがと言えるでしょう。

思わず涙が…

最後のゴジラとの戦闘シーン、皆が神木隆之介さん演ずる「敷島」(名前がいいんです!)の搭乗する幻の戦闘機に敬礼する姿には、思わず涙が出てしまいました。
また、日本が誇る駆逐艦「雪風」を、現代の映像技術で見事に再現しており、子供の頃、戦艦のプラモデルに親しんだ世代としては、非常に感慨深いものがありました。
最後の病院でのシーンも、さすが日本映画、さすが神木さんのずば抜けた演技と感じました。このシーンも涙なしには見ることはできません。

エンドロール前の最後のシーンは、次作を期待させてくれますね。
ストーリーテラーの山崎監督、どんな物語を考えて来るのか楽しみです!

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