記事一覧
かろうじて単語の中に閉じ込めた。究極の概念の。ばあちゃんが念入りに書いた。冷蔵庫の中の。
ソン・ウォンピョン著 矢島暁子訳『アーモンド』を読んで。
リビングの机。ミックスナッツの入った丸い蓋付きのケース。蓋を開けて香りを嗅ぐ。先が尖った茶色い実をとって、ながめる。
こういう感じか。
不安や恐怖などの私たちが感じる感情は、このアーモンドによく似た扁桃体によって感じることができているらしい。医学的な知識が貧しいので、詳しいことはよくわからない。
『アーモンド』は、その扁桃体が生
不毛を毛に、したろうて
あけましておめでとうございます。
実はnote書き初めから『「愛と正義」なんて、その辺の犬にでも喰わせておけ』という不穏なタイトルで記事を書こうとしていました。内容はそれほど不穏でもないつもりでしたが、note書き初めってもっと……今年の抱負語ったりするんでしょう? 言いたいことが多すぎて上手く纏まらないこともあり「新年早々辛気臭いのもどうなの?」ということもあり、急遽方向性を変えました。少しで
2020年、厄年にあらず 人生の夜明け
2020年を振り返るなら、それはそれはとんでもない年だった。昨日くらいまで厄年だと本気で思っていた。「悪い人ではない」と思っていた奴に、人を人とも思わぬ発言と行動で苦しめられ
「へぇ!人間生きていたらこんな想いもするものか!」
と、もはや関心をするまであった。そう思えたのも周りの友人方に助けられてようやく、と言ったところで、はじめのうちは自分の発言や行動によってなんとかできる範疇なんじゃないか
愚痴、行き場のない心の供養
(追記:2020/12/29に書いて公開したけど、いたたまれなくなって一度下書きに戻した。「いや掃き溜めなんだし、わざわざシェアしなければ流しっぱなしでいいか」と折り合いがついたので、再度公開する)
前回の記事「汝、言葉の毒を知り給へ」で触れた言葉を大切にしない種族。
個人的な想いというか、思い出が漏れちゃっていたのもあって、わかる人にはわかる。その通り、特定の思い当たる人物がいる。大事故に繋
汝、言葉の毒を知り給へ
「言葉を大切にしているんですね」
言われた時はとても嬉しかった。自分でも言葉は大切にしたいと思っているから、人からそれを言われた時は、認められたような気がして、それは…それはもう嬉しかった。
でも、大切にしていても使い方を間違えることがある。そういう時は自分で気がついたら、なるべく早く、なるべく丁寧に間違いを説明し、謝罪をするようにしている。
言葉が毒になることをよく知っているからだ。
他
刺す 刺される 剥き出しの心に
「リリィ・シュシュのすべて」について。
まずは、これを見てほしい。
…見た?
これが私の「リリィ・シュシュのすべて」との出会いだ。
当時、中学生を終えんとしている私。(もしかしたら、高校生になりたての私。)インターネットでは爆裂に『ニコニコ動画』が流行っていた。今、若人にとって動画サイトといえば『YouTube』で、ニコニコ動画なんて知らないだなんて、あの時は想像もつかなかったほどに。いや