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オーストラリアの女子サッカーリーグについて


1.リーグの説明

オーストラリアの女子サッカーのリーグは主に4つに分かれていて、オーストラリアトップリーグであるW-League(1部)、その下のリーグからはそれぞれ州毎のリーグとなりNPLW(2部)Stateリーグアマチュアリーグとなる。
オーストラリアの土地の広さは日本の20倍以上。国土が広いゆえに国の中に「時差」があり、東のシドニーから西のパースは2時間の時差がある。(サマータイム期間は3時間)
という事もあり、オーストラリア全土で行われるリーグはオーストラリア1部であるW-Leagueのみである。
2部にあたるNPLW (NATIONAL PREMIER LEAGUES WOMAN'S)以下のリーグは各州により運営されている為、別の州のチームと試合(リーグ戦)をすることはない。

2.W-Leagueについて

国内トップリーグであるW-Leagueは2008年に設立。

チーム数:9チーム
シーズン:10月中旬~2月中旬くらいまで
外国人枠:4つ

リーグは全12節。その後プレーオフに上位4チームが進出し、トーナメント方式で年間タイトルを決定する。

W-League公式サイト▶︎https://www.w-league.com.au/

リーグの時期が10月中旬からの4ヶ月間ということもあり、アメリカでシーズンを終えた選手達がオフシーズンの合間にオーストラリアのW-Leagueで活躍する傾向もみられる。

女子サッカーも世界的にプロ化が進んできている中、大体どのくらいの収入でサッカーが出来ているのかの記事を見つけたので、ご参考までに▼
https://qoly.jp/2018/01/25/average-annual-salaries-womens-sports-leagues-2017-kgn-1

▼過去2018-19シーズンは日本人選手も大活躍している
Melbourne City 近賀ゆかり選手

Brisbane Roar FC 永里優季選手

*男子の国内トップリーグはA-Leagueという。
→2018-19シーズンはMelbourne Victoryで本田圭佑選手が活躍。

3.NPLW(National Premier League Woman's)

それぞれの州のNPLWリーグサイト
Capital(全9チーム)https://capitalfootball.com.au
FFSA(全8チーム)https://www.ffsa.com.au
QLD(全13チーム)https://footballqueensland.com.au
NSW(全12チーム)https://footballnsw.com.au
VIC(全10チーム)https://www.footballvictoria.com.au

チーム数:それぞれのリーグで異なる
シーズン:2月下旬〜9月中旬
外国人枠:2つ

レギュラーシーズン後、それぞれ上位チームによるプレーオフが行われる。(リーグによってプレーオフに進出できるチーム数は異なります)
→優勝チームや最下位チームのリーグの昇格や降格はない。

NPLWに所属する各チームの練習頻度はだいたい、週に2~3回、夕方6時~9時くらいの間で約1時間半~2時間行われているチームが多い。そして土日のどちらかは試合となる。

NPLWの公式サイトはこちら▼
https://www.nationalpremierleagues.com.au

4.レベル・スタイルについて私が感じる事

私はNPLWのVIC(ビクトリア州)のリーグのGalaxy United FCというチームに所属している。オーストラリアに来て日本とのサッカーの違いは日々感じる事が多くある。

その中でも1番面白いなと思うところは''縦への推進力''。全体的に縦へ仕掛ける事や1対1の局面で逃げずに勝負する事が多くみられる。そのパワーとスピードは日本でやってきたサッカーとの大きな違いのひとつと感じている。

オーストラリアに来て最初に出会った監督の言葉で「日本はポゼッションしてボールを持っている時間は長いし、上手いけど、見ていて眠くなってしまうよ。」と言われた事もある…

ちょっとショックだったけど、自分自身も日本でサッカーをしている時はポゼッションしながらその中で相手の隙を見てゴールを狙ったりスルーパスを選択肢するような感覚でサッカーをしてきた。要は相手ディフェンダーのポジションのミスや相手の背後にあるスペース、相手の動きによってプレーを変えてサッカーをしてきた。というような感じだった。

確かに今このオーストラリアではそれが活きる場面も凄く多いのだけれど、それだけでは勝てないという事を今シーズンを通して学んできた。

1対1の局面でどう仕掛けるか。とか、ちょっとゴールまでの距離があるけど思い切ってシュートを打つ勇気があるか。とか、相手と自分の五分五分のルーズボールにどれだけ強く行けるか。など。。。

とにかく思い切ったサッカーを好むし、ネガティブな気持ちはほとんどなくチームの勝利の為に全員がハッピーになるようにという気持ちで戦っているように感じている。

レベルを言葉にして伝えるのはとても難しいし、感じ方は人それぞれだと思うから本当に参考までにさらっと読んでほしいのですが、、、
サッカーの基礎技術(止める・蹴る)に関していうなら、日本のなでしこリーグ1部・2部でプレーする選手の方が断然上手い印象を受けた。
ポジションの取り方やディフェンスをする時のカバーの位置も日本人の細かく組織的なサッカーに比べ、そこまで距離感や組織で守備するというより、個の強さで守る。という印象を受けた。
それでもスピードでカバー出来たり、パワーで逆サイドまで展開出来たり、自分自身にとっては予測の難しさにリーグ序盤はとても苦戦した記憶がある。

リーグの感じやチーム作りはその年によってメンバーの入れ替わりなどが激しかったり監督の入れ替わりも日本に比べると頻繁みたいな話を現地の方から聞いた事もあるので、参考になるかはわかりませんが、戦い方やスタイルやレベルはYouTubeを参考に映像をご覧ください。
▷▶︎▷試合映像やハイライトはYouTubeにて【NPLW 〇〇○】で検索したら観る事ができます。

5.まとめ 

私自身が海外移籍をする上で、なかなか情報が手に入りづらく苦戦したのを覚えています。そこで少しでも現場からの声を届けようとこの記事を書くことにしました。
27歳でほんとに遅いと思われてもおかしくない年齢で海外チャレンジ出来たこと、沢山の発見があり、経験が出来ていること、そして何よりサッカー選手としてお給料を貰いながらサッカーが出来る環境が海外にはあるということ。とても魅力的だし、お金で買えない経験がそこにはあると私自身は確信することができました。

オーストラリアは英語圏という事もあり、いつかヨーロッパへチャレンジしたい人達が英語を学びながらサッカーを全力で取り組むというようなステップ段階にする人もいます。

大きな夢を掴む為のきっかけのひとつになってくれれば嬉しいし、未来の可能性を秘めた若者たちに、オーストラリアに限らず世界に目を向けることで掴む可能性を見つけてくれれば最高です。 

少し長くなってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。
一人でも多くの方々に読んでいただき、何か一歩踏み出す勇気になることが出来れば嬉しいです。

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女子サッカーの明るい未来を切り開く為に少しでも自分に出来るオーストラリアからの発信をしていきます。よろしくお願いします。