ショーロク!! 6月後半ー7
7.さよならチンポの守り神
さて、サトチンが帰った後、オレは再び風呂に入った。
目的としては、モリがそうしたようにチンポの皮を剥いてみることだった。
銭湯でも分かったように、オレはチンポ自体は仲間内では一番大きかった。
それだけに誰よりも進化したチンポにしておきたかったのだ。
モリが一気に皮を引き下ろしていたことを思い出して、オレもそれにならってみた。
しかし。である。
「いたたたた!!」
先っぽのソーセージのような部分が少し見えた時点で、何かが引っ掛かっているみたいに皮にプレッシャーがかかった。
何だろうと、チンポをマジマジと見ると、ティッシュの塊みたいな小指の爪大の白っぽい物体が、チンポにへばりついていた。
手で触ってみると、感触は音楽室の壁みたいな感じで、はたしてこれはチンポにとって必要なのか不要なのか、本気で悩んでしまった。
しかし、直感でオレはその物体をチンポ内部(皮の内側)から引き抜いた。
「ううっ!!」
激痛が走って、目の覚めるようなピンク色のソーセージチンポがむき出しになった。
取り外した白い物体は石灰岩のかけらみたいになっていたが、鼻を近づけると気が遠くなるような臭さだったので、オレは驚いた。
これも後々分かったのだが、その物体は単に積もり積もったチンカスだったのだ。
だが、オレはそのとき「今日までオレのチンポを守ってくれた神様みたいなもの」となぜかチンカスを美化し神格化したので、丁寧にタオルにつつんで、部屋に持って帰ることに決めた。
さて、大きな障害が取れたソーセージチンポは、なかなか大人ぽくて格好良かったが、もう少し剥いておく必要があるんだろう。
モリに教えてもらったことだが、チンポの本体は『カメアタマ』というらしく、亀の頭みたいな形を見て、初めて本当のチンポを見たことになるらしいのだ。亀頭(きとう)という言葉を知るのはもう少し先だ。
皮を引っ張ると、余裕でチンポの付け根部分までズルリと剥けた。
はたしてソーセージだったチンポは今や亀の頭状になり、何となくオレを見上げている気がした。ちなみにオレは小学2年からミドリガメを飼っているが、なるほどよく似ている。
シャワーをかけると、むき出しになったチンポはやや痛かった。
それでもオレは大人に近づいた気がして、気分がよかった。
風呂を出た後はパンツをはいただけでチンポがヒリヒリして辛かったが、そのうち慣れるはずだと思い、あまり気にせず、シコシコの準備を始めた。
モリからもらった「B組」を取り出した瞬間、勃起してしまった。
カメアタマがパンツの中で暴れ出して、全身に激痛が走ったので、オレは思わず下半身の衣類をすべて脱ぎ捨てた。
勃起してるだけでこんなに痛いのに、さらにシコシコをしないといけないのかと思うと、ぞっとしたが、頭で思うより早く右手がチンポに伸びていた。
シコ・・・・・・シコ・・・・・・シコ・・・シコ・・・シコシコ・・シコシコシコ・・
手を動かすたびに脳天にまで痛みが走るようだったが、それでも段々シコシコ速度が上がっていった。
なぜか頭の中では、今日一緒に銭湯に行ったメンバーが裸で「がんばれ!」「シコシコパワー!」などと励ましてくれている映像が浮かんでいた。
しばらくするとチンポの先から空気が漏れるような、何かに引っ張られているような不思議な感覚がオレを襲った。
気持ちとしてはかなり不安だったので、いったんやめた方がいいと思ったのだが、シコシコのリズムが止まることはなく、右手はより一層激しめに上下運動を繰り返すのだった。
さらにその後すぐ、サトチンの言っていた電流が体に走った。
「で、出る!!」
モリの射精の瞬間を見ていたので、今まさに精子が出るというのが理解できた。
それと同時に、どこに出せばいいんだとうろたえた。
ほんの2,3秒の間だったが、オレは目の前にあったタオルを手につかんだ。このタオルの中には、風呂場で取れた特大のチンカス(この時点ではオレにとってはチンポの守り神だったが)が入っていた。
「いたたたた!!」
タオルをチンポの先に持って行った瞬間、チンポが爆発したかと思うほどの衝撃が体中を駆け抜けた。
ふとタオルを見るとべったりと白くてとろみのある液体がほとばしっており、守り神(ただのチンカス)も精子に濡れ、しっとりとしていた。
オレは、やや脱力しつつ、初めての大仕事を終えて、一人でガッツポーズを決めた。
チンポ自体はやや痛んだが、どことなく満足だった。
時計を見ると朝の4時頃で、外はすっかり明るくなっていた。
オレは精子まみれになったタオルを捨てないといけないと思った。
そこでタオルごとスーパーの袋に入れて、自転車で家を出た。
最初は空き地のでっかいゴミ箱に捨てるつもりだった。
しかし自転車で空き地について投げ入れようとした瞬間、生まれて初めて出した精子を捨てるのが惜しいような気になってきた。
いったんそんなことを考えると、ごみ箱に投げ込もうとした自分がとてもひどい奴に思えてしまった。
「神様!(あくまでもチンカスwith精子)ごめんなさい!」オレは心で叫んだ。
そんなオレの目の前を牛乳配達のバイクが通り過ぎて行った。
配達夫のおっちゃんが玄関先の牛乳入れに瓶をつっこんでいる姿を見て、オレはハッとした。
「そうか!よし!」
オレは立ちこぎになって、ある場所を目指し、全力でペダルを漕いだ。
その場所とは・・・小笠原良子の家だった。
何となくオレの生まれて初めてのシコシコの成果を小笠原にも見せたいと思ったのだ。
もちろん、実際に面と向かって見せるつもりはさらさらなかったわけで・・・
オレは人通りのない道路をさらに注意深く進み、スーパーの袋からすでに恐ろしく臭い匂いを放つタオルを取り出して、音がしないように小笠原の家のポストに忍ばせた。
最後まで入れ切ろうかと思ったが、半分ほど行ったところで「何だこれは!!」という野太い男の声がしたので、気が狂ったように自転車を漕いで一目散に逃げた。
小笠原の家の郵便受けはドアと一体になっているので、内側に立っていれば、入ってくる郵便物が見えるようだ。
そんなところからタオルがスルスルと入ってきたのだから、何だこれは。となるのは当然である。
きっとあれは父親だろう。捨てられたらどうしよう。
ちゃんと小笠原は見てくれるだろうか。と、オレは本気で心配していた。
それから家に帰って一息ついたわけだが・・・時間が経つにつれて・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・(;^ω^)
・・・・・・(; ・`д・´)
・・・・・・(´゚д゚`)
オレが正気に戻って、死にたくなったのはその10分後のことである。
またまた余談だが、大人になってからもこのときのことを思い出すと、オレは生きる価値のない人間なのではないだろうかと思ってしまうことがある。
許せ。小笠原。もしくはその父ちゃん・・・
まあ、そんな感じでオレの長い一日が終わった。さすがに次の日はエロ話を学校でする気にはなれなかった。
なのに、家に帰ってまたシコシコをしてしまうのであった。以降、シコシコはオレ(たち)の日課になったのだった。
6月後編―完
いつか投稿がたまったら電子書籍化したいなあ。どなたかにイラストか題字など提供していただけたら、めちゃくちゃ嬉しいな。note始めてよかったって思いたい!!