幕末の国学者・歌人、橘曙覧『志濃夫廼舎歌集』の「独楽吟」
去年よく聴いていたNHKカルチャーラジオ 文学の世界 心にしみる古典の一言(第13回・最終回)橘曙覧 志濃夫廼舎歌集【出演】青山学院大学名誉教授…佐伯真一 で初めて橘曙覧のことを知りました。
橘曙覧『志濃夫廼舎歌集』の「独楽吟」という連作からいくつか歌が紹介されていました。例えば、「たのしみは/まれに魚烹(に)て/児ら皆が/うましうましと/いひて食ふ時」など。
貧しい生活の中でもささやかな楽しみを見つけては、とても素直なわかりやすい言葉で歌ったそうです。その率直な歌が正岡子規に絶賛され、誰でも共感できる文学の原点ともいえるだろうと紹介されていました。
福井の橘曙覧記念文学館では、2018年にこの「独楽吟」の特別展が開催されたそうです。
今は源氏物語の現代語訳に関する特別展が開かれています。