<ジェントリフィケーション>がもたらす問題とは?

・レスリー・カーン『フェミニスト・シティ』

・山本 薫子 著『立ち退かされるのは誰か?
ジェントリフィケーションと脅かされるコミュニティ』慶應義塾大学出版会近刊。

<ジェントリフィケーション>がもたらす問題とは?

再開発による「立ち退き」、グローバルな不動産投資と家賃高騰……。

<ジェントリフィケーション>という言葉を生みだしたのは、1960年代の社会学者ルース・グラスだった。
彼女が都市ロンドンで<発見>した現象は、現代の都市問題を予見していた……。

地域コミュニティが脅かされつつある現代都市の課題との共通点をさぐる注目の書。

――ロンドンでは、空間をめぐる競争がますます激しくなっている。さまざまな要素がこの競争をさらに強化している。(……それらは)予測も制御もされなければ手に負えなくなり、地価(上昇)のスパイラルにつながる。そして、まさにこれが起きてしまったのである。
(ルース・グラス『ロンドン――変化の諸相』より)

――ジェントリフィケーション。ダウンタウン・イーストサイドは大きな変容の最中にある。過去10年の間に中流層、上流層の階級の住民たちがこの低所得地域に移り住むようになった。新たな住民たちがコミュニテイ再生の手助けをする一方で、そのことは周縁化された住民たちを追い出すことでもある。
(バンクーバーのストリート・ペーパーMegaphoneより)

ルース・グラス


ジェントリフィケーションをめぐるプラネタリーな想像力


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・共同通信 記事「神戸・長田の巨大開発は「失敗」 にぎわい戻らず閑散アーケード」2024/11/30
 地域住民を交えた街づくりをせず、神戸市が以前から考えていた再開発計画の網を被せて強行した巨大開発。失敗するとは地域の人から聞いていました。行政マンは踏襲主義に懐疑をもたず、どうして暴走族のようにただ突っ走るだけ、無思考なのでしょうか。かと思えば、生活保護の申請には本当にシブチン、慎重で、タイトルは失念しましたが、銀幕のアランドロンが失業保険の申請に役場窓口で追い返されそうになり、「今まで払ってきた分を返すのは当たり前じゃないか」とくってかかる迫真の演技が妙に忘れられずにいます。

・このオンライン署名に賛同をお願いします!「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」

・2024/12/4のMBS「4ちゃんテレビ」であいりん総合センター立ち退き問題で「ジェントリフィケーションの負の側面」を指摘。こういう報道をするからMBSは貴重だ。

・龍谷大学シンポジウム

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