
奄美の盲目の唄者、里国隆
里国隆(さとくにたか)は1919年、奄美大島に生まれ、幼少期に失明し、奄美、沖縄を放浪しながら道端で「樟脳」を売り、奄美の竪琴や三線を弾き歌っていたそうだ。当時ルポライターだった竹中労氏に見出されレコードも出ている。1985年、沖縄ジャンジャンに出演した時に体調を崩し、その年に66歳で亡くなっている。
以下のリンクは2000年にCD化された『黒声(クルグイ)』から。「黒だんどう節」を聞いた小沢昭一に云わせれば「はいつくばって土下座したい歌だ」そうだ。



あがれゆのはる加那 / 里国隆
「すごい唄ですよ。押し出すような、呻きのような唄い方。刃を突きつけられているような。これは、ものすごい絶唱。これぞ『放浪芸の華』だって僕は思いますね。」(小沢昭一)
日本放浪芸最期の証人、小沢昭一をして絶賛せしめた盲目の唄者、里国隆。生まれ島・奄美のシマウタを遥かに越えて全く独自のウタ世界を創出した真の放浪芸人。竪琴を携え、各地を放浪した男が生前残した最高傑作。1996年作品
1.朝花
2.あがれゆぬはる加那
3.舟のたかども
4.花染
5.六調
6.那覇
7.食料についての歌
8.徳の山岳節
9.雨ぐるみ
10.芦花部一番
11.俊良主節
12.あがれゆぬはる加那
13.野茶坊
14.黒だんど
里国隆 うた・竪琴・三絃
中村ヤエ 返し
山下しげまつ 返し
萩原君江 返し
NHKハイビジョンドキュメンタリー、「白い大道〜流浪の唄者 里国隆を探して〜」(2005年)も見てみたい。