オーダー枕が合わない理由|整形外科医山田朱織
これに回答していきたいと思います。
よくあるのがオーダーメイドのお店で枕を計測してもらって「あっこれピッタリ私に合ってるな」と思ったのに、持って帰って家で自分のベッド、布団の上で使ってみるとどうも合わないなぁ。
一晩寝てもなんか首がおかしいなぁなんて思うことないでしょうか。これは実はある条件において起こり得ることなのです。
枕というのはその枕を使う方のお体の条件、そして枕自体の条件、もう一つの寝台ベッドや布団の条件、この3つによって三位一体で適合するかどうかが決まるのです。
例えば、オーダーメイドのお店で枕を計測した時に適切な硬さのベッド上で休息したとします。でも、家に帰ってきて自分のベッドや布団がその計測した台と違う硬さ柔らかさであるとき、どうも枕が合わないと感じてしまいます。
ですので自分のベッド布団の上で適切に合うように微調節することが大事なんです。
例えば、しっかり硬いお布団の上で寝る方は合わせた枕が適合するか、もしかすると少しだけ高くして使う必要があることがあります。
5mm足してみます。どうですか?この方が楽ではないですか?
モデル:息しやすくなります。
たった5mmでも呼吸が楽になったという意見をいただいたように硬い寝台の上ではこのようにやや枕を高くする必要があることがあります。
一方、柔らかいときどうでしょうか。ちょっと布団を変えてみます。
少し表面が柔らかい布団においては今、同じ高さにするとどうですか?喉苦しくないですか?
モデル:少し喉が詰まります。
喉が詰まってきました。お体の条件も変わらず枕条件も変わらない。しかし、布団が柔らかくなっただけでも枕に不具合が起こるわけです。
枕の高さを5mm抜いてみます。どうぞ。どうですか?
モデル:息しやすくなりました。
たった5mm高さを抜くことによっても呼吸が楽になったという意見をいただきました。
まとめます。適切な枕を使うためには自分の体の条件、枕の条件、そしてもう一つ寝台布団やベッドの条件。これを加味して微調節をすることが大事なことです。
ぜひ今晩から睡眠姿勢見直してみてください。