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絵柄は生き物/イラストレーターMAKURA

こんにちは。
大阪でイラストレーターをしておりますMAKURAです。
今回はnote久しぶりの更新となります。時間が空いたら時に書くようになりました〜

6年ほど前から絵を描き始め、今ではMVイラスト、ジャケットデザイン、企業様とのコラボグッズ展開、対談など、幅広く活動させていただいております。

今回は、絵柄は生き物というテーマでお話しさせていただきます。

絵柄といえば、イラストレーターさんなら一度はぶち当たるであろう壁ですね。

かくゆえ私も、相当長い間この難題に悩まされてきました。

まず初めに、絵柄というものは一つに絞らなくても大丈夫です。むしろ、人間という生き物が作り上げている以上、その制作物も、少しずつ変化するものです。

私が絵を描き始めた頃は、

1イラストレーター=1絵柄

という固定観念がありました。
ですが、新しく挑戦することは必要です。今の絵柄というのは一生のうちの一瞬に過ぎません。

つまり、暫定的であるということです。
考え方を少し変えれば、80歳になって描く絵と今の絵では全く異なるかもしれません。
むしろ、

その時代にしか作れない絵は尊い

です。良くも悪くも、今しかその絵を描けません。
私は、その"今"を大切にしています。それは、最近起こった出来事、経験、衝撃や不安など、生きている上で起こる人間的な部分を作品に昇華させることを大事にしています。

以前の記事でもご紹介させていただきましたが、

作家そのものが価値

と、ここで繋がっています。
なので、私の絵柄の認識は、生きていく上であくまで、

勝手に滲み出るもの

だと考えております。

つまり、

絵柄の変遷をもう楽しんでしまう

という気持ちに切り替わった時、絵柄への執着は消えてしまいました。自分の頭になかった作風に出会うためふらふらと旅をしている。
そんなイメージで楽しく描いています。
いつも同じ出力で、寸分違わないイラストを描くならば、AI生成で問題ありません。

↓その時々に素直に描いたら全然違う

でも実際、絵柄を固定しないと人気も認知もされないんじゃないか?
という疑問が、ある程度イラストを経済活動にしたい絵描きであればあるかと思います。
その人気や認知を得る方法については、マーケティングなどの分野に差し掛かってしまいますが、

その作家のアイコンのような作品

を作ってみるのはいいかもしれませんね。
ですが、絵柄はあくまで表現方法。表面的な部分であり、それだけでは技術の域を超えません。
その作家の世界観、理念、ビジョン、もっというならば作家自身が価値の本質です。
その表現方法が変わるくらい何の問題もありません。
もし、マーケティングの面でも追求してみたいのであれば、作風を変えてもいいので、人間的な芯を鍛えてほしいです。そして、作品と同様に作家自身をみてもらうように世の中に発信してみてください。

そして、作家自身が価値ということは、その作品ひとつひとつに作家の全てを込めるという発想に至る方もいると思います。

しかし、一枚の絵に全てを込めることは極めて難しく、人間は毎日更新されているのでほぼできません。
というよりかは、作家自身の切り売りのようなイメージで、一部でも構いません。
作家の現状の興味や感情、好きなものや好きな文化、何か要素を一つでも入れてあげてください。

そうすれば、絵に失礼なく無理せず描いていけます。

これは、上手く描く意識よりよっぽど大切だと考えています。

随分長くなってしまいましたが、まとめると、

絵柄は生き物

というタイトルに戻ってきました。
生き物だと思えば、紆余曲折する絵柄の成長を楽しめると思います。

長文最後まで読んでいただきありがとうございました!

私の活動はこちらにまとめておりますので、興味がございましたらぜひ覗いてみてください!

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