
番外編:人間スーツ理論
⚠️ちょっとネタバレ要素あります⚠️
哲理学作家のさとうみつろうさんの
著書『悪魔とのおしゃべり』で
登場する理論。
気になる方は、ぜひ。
※めちゃくちゃ長いです(笑)
人間寝ている間、意識はない。
だからその間に誰かが自分の人間スーツを
着ているかもしれない。
=他の誰かが、『私』のことを【自分】と認識して
生きているかもしれない。
逆に自分も、誰かの人間スーツを
着ているのかもしれない。
=他の誰かの身体を【自分】と認識して
生きていたかもしれない。
それを可視化したのが
マトリックスシリーズの世界なのではないか。
という描写。
わたしもあながち嘘ではないと思っている。
人は夢を見ることがあるが、
起きると忘れてしまっていたり。
覚えていることもあるが、
そのうち消えてしまう。
そう、夢だと思っていたから。
私も最初はそう思っていた。
でも、この本に出会って見方が変わった。
ここ数日、似たような夢を見たのだ。
私には、まだ幼い息子がいた。
でもわたしは、母親としても人としても
かなり未熟で、『また検診忘れちゃった⋯』と
ひとりで下を向いていた。
それに、保健所が確認に来ないと思っていたら
出生届すら出してなかった⋯と気づいて泣いていた。
(ちなみに、窓に映る自分の悲惨な姿を
見ていて、紛れもなく
【今】の自分と同じ顔だった。)
普通に考えたら学生でも知っているようなことを
まともにできない大人なんて⋯
とドン引くところだが、
旦那氏に出会う前の自分だったら
ありえなくない話かも知れないと思った。
それに何度も見る、同じような夢。
そして夢の中の「自分」も『私』そのもの。
だから、こう考えた。
【今】の自分が寝ている間に
【パラレルワールド】の自分の人間スーツを着て
あっちの世界の自分を少し生きたのではないか。
そして、今自分は
なかなか子どもに恵まれないが
理由がまったく見当たらないと思っていた。
だけど、なぜかしっくりきた。
あっちの世界では、あんなに欲しかった
子どもに恵まれたのに
悲しみのどん底にいる。
【今】の自分には子どもはいないけど
子どものように可愛がっている猫がいて
(しかもオスなんだよなー)
病気にはなったけど旦那氏がいて。
こんなにも幸せだと思っている。
子どもを産むことができた世界と
子どもを産めなかった世界。
両方を体験したとしか思えないのである。
まさにマトリックスみたいな。
もう一人の自分を体験した。
この感覚を忘れたくなくて
今日はブログに書きました。
この世界を始めた特異点からすれば
人間の未来も、地球の未来も
行き着く先は、もうすでに決まっている。
着地点は決まっていたとしても
過程は変えられるかもしれない。
過程は変えられるかもしれないと
思ったことすらも
もうすでに決まっていたのかもしれない。
もうすでに書かれたシナリオをなぞって
生きているのかもしれないけど
私たちは物語の続きを、
明日を、1分1秒先を知らない。
だったら、『私』が選んだ
【子どもを産めなかった自分】の世界のシナリオを
楽しんで生きればいいじゃなか。
今ではそう思っている。