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還暦過ぎ爺の青春日記2

『還暦過ぎ爺の青春日記2』では、紗倉さんに嵌り始めるまでの爺の青春について書きます。
2015年、60歳で定年を迎えた私は、契約再雇用となり、次第に仕事の負担も軽くなっていきました。 夕方5時前に帰宅できるようになり、自由な時間が増えていきます。 この頃、ノートパソコンをWindows 10に買い替え、光回線に変更。 さらにFire TVを導入して、テレビで直接ネット配信を楽しむことが可能になりました。 そして、この時期からアダルトビデオサイトであるファンザ(当時はDMM)を利用し始めたのです。
もともとサスペンス&ミステリーSMマガジンを愛読していたこともあり、コスプレヒロイン系のGIGA作品に強く惹かれました。 配信でも1本1万円前後する高価な作品が多く、他のAV作品に比べると値段は数倍でしたが、その分コスプレ衣装や演出のクオリティが高く、特別感がありました。 年に3回ほど開催されるセールでは、数量限定で半額の3,000円程度で購入できるチャンスがあり、そのタイミングを狙って作品を手に入れていました。 また、年末年始には古い作品が10本セットで3,000円~2万円という破格のセールも行われていました。
紗倉さん推しになってからは、GIGAの作品を購入することはなくなりましたが、年末年始のセールだけは今でも利用しており、2018年から6年間続けています。 GIGAでは2017年から、ファンザでは2018年から購入を始めました。
ファンザでは割引キャンペーンの際、サンプル動画を観て気に入った作品を購入するスタイルをとっていたため、特定の女優に強い興味を持つことはなく、作品本位で選んでいました。 名前を知っていた女優は、吉沢明歩さんと、好きな作品が多かった川上奈々美さんくらいでした。
2020年5月までは、GIGAやファンザで気に入った作品名を基に配信動画を購入していましたが、ファンザで10円セールが行われた際、その安さに惹かれてセール品を全て購入しました。 このセールがきっかけで、ニューハーフジャンルや、これまで知らなかった女優の作品に触れることになりました。
その中で「もし高専時代のアルバイトの後輩に口説かれたらどうする?」という作品に出会い、完全に嵌ってしまいました。 主演の紗倉まなさんは、可愛らしい外見に加えて、エロさが際立つ体、そして本当に感じているようなリアルな演技が印象的でした。 それまで好んでいたハードな犯され系のAVとは異なり、自然な演技の中にエロさを感じ、初めて早送りせずに全編通して観た作品となりました。
それを機に、紗倉まなさんの作品を積極的に購入し始めます。どの作品も外れがなく、楽しめるものばかりで、すっかり紗倉さんのファンになりました。
結局そうなると、慣れは恐ろしく、紗倉さん以外の作品では、抜けなくなります。
それから、毎月の新作を楽しみに待ち、種々の割引キャンペーンを利用して旧作を集めるようになります。
結局そうなると、慣れは恐ろしく、紗倉さん以外の作品では、満足できなくなります。
それから、毎月の新作を楽しみに待ち、種々の割引キャンペーンを利用して旧作を集めるようになります。
2018年から2020年5月までの間、GIGAや安価なDVDも購入していましたが、その期間にファンザで48本の作品を購入しています。 そして、紗倉まなさんのAV作品を知ってからは、2021年6月までにまなさんの作品だけで106本も購入しており、当時の私がいかに紗倉まなさんに嵌っていたかがよくわかります。
当時はPCに動画をダウンロードしていたため、すぐにメモリがいっぱいになり、外部ハードディスクに保存していました。 しかし、光回線に変更し、Wi-Fi環境が整ってからはダウンロードをせず、配信で楽しむようになりました。 特に最近は4K作品も多く、ダウンロードすると大量のメモリを消費してしまうため、配信視聴が主流になっています。
もし、まなさんの新作が毎月のようにリリースされ続けていたら、今でもただの紗倉まなAVファンとして満足していたかもしれません。 そして、2021年11月に65歳の定年退職を迎えた後も、働かずに鬱ボケ老人として、何もせず余生を過ごしていたかもしれません。 そのほうが、ある意味平和な人生だったのかもしれません。
ところが実際には、2021年6月にリリースされた「世界で1番エロいキスしてみない?」を最後に、毎月の新作リリースが途絶えてしまいました。 この作品は、当時流行り始めた4K作品で、紗倉さんの美しさが際立っており、次の作品への期待も非常に大きかっただけに、新作のリリースが急に止まったことは大きなショックでした。
さらに、ちょうどその頃、ファンザがSODの新作を取り扱わなくなった時期とも重なり、紗倉まなさんの新作に関する情報も全く得られなくなりました。 そこで、初めてネットで紗倉まなさんについて調べてみることにしました。
その結果、紗倉まなさんが過去に数々の賞を受賞していた、業界での実力派ベテランAV女優であることを知りました。 可愛らしい容姿からはベテランという印象は受けず、業界で8年も現役で活躍していることに驚きました。 また、彼女がマインズという事務所に所属し、SOD専属の女優であるという業界特有の状況についても初めて知ることになりました。
おそらく、その時に初めてSODのホームページを訪れ、SODでもDVDの直販を行っていることを知ったのだと思います。
SODでは昨年からDVDの直販がなくなり、今では広告のみとなっているようです。 いまだにAV業界の複雑な販売ルートについてはよく理解できませんが、現在は新作のDVDも配信もすべてファンザで扱われています。
そして、Twitter(現X)やInstagramというSNSの存在を知り、紗倉さんの情報を得るためにはこれらが欠かせないことに気づきました。 当時はガラケーを使っていたため、SNSはパソコンで行っていました。 会社ではワード、エクセル、パワーポイント、アウトルックを問題なく使いこなしていましたが、SNSとなると全く勝手が違い、名前の設定や公開の有無など、わからないことだらけでした。
周囲にパソコンでSNSを使っている人もおらず、手探りでパソコンからアカウントを作成しました。 その後、2022年にスマートフォンに切り替えた際に新たにSNSを追加してしまい、結果的に2つのアカウントを持つことになりました。 未だにSNSの使い方は完全には理解していませんが、少なくとも投稿くらいはできるようになり、ボケ防止として楽しんでいます。
こうしてSNSを始め、紗倉さんについてネットで検索するようになりました。
紗倉まなさんの新作が出なくなり、SODのスターリストからも紗倉さんの写真が消えたことで、2021年8月頃からネット上では引退の噂が飛び交っていました。 そんな中、2021年9月7日に「重大発表」があるとの知らせがあり、引退発表ではないかと心配していましたが、その「重大発表」を見ました。
仕事上でYouTubeをたまに見ることはありましたが、きちんと観たのはこの時が初めてでした。 AVの中の紗倉さんとは全く異なり、可愛らしく、話し上手な方で、女性マネージャーさんの存在も知りました。 実際には、それまで運営していた「紗倉まなチャンネル」を閉鎖し、新たに「紗倉まなチャンネルセカンド」を立ち上げるという発表でした。 この発表をきっかけに、YouTubeにも嵌り始め、不定期の更新を楽しみにするようになりました。
さらに、紗倉まなさんが土曜日の深夜に「紗倉まなとニューヨークのマジックミラーナイト」というラジオ番組を放送していることも知りました。 私にとってラジオといえば、中高生の頃に短波放送を聴き、ベリカードを集めていた記憶がありますが、それ以来ラジオを聴くことはなくなっていました。 特に、車以外ではラジオを聴くことは全くなく、この「マジックミラーナイト」が、45年ぶりに家で聴くラジオ番組となりました。
紗倉さんの優しい声のMCとニューヨークの軽快なトークにすぐに夢中になり、radikoというサービスを使って1週間無料で聴けることも知りました。 これ以降、日曜日の朝にradikoで「マジックミラーナイト」を聴くことが、2023年3月26日に番組が終了するまでの私の日課となりました。
「マジックミラーナイト」を聴き始めた頃、ナダルが出演している裏番組のYouTube再生回数が高いという話題がラジオで取り上げられました。 その時、初めてYouTubeでもラジオが聴けることを知り、興味津々でその裏番組を聴いてみました。 ちょうどゲストとして、AVデビュー時に報酬が話題になっていた有名な三上悠亜さんが出演しており、再生回数に桁違いの差があることを知りました。
ナダルの賑やかなMCよりも、私は紗倉まなさんの優しいMCの方が圧倒的に聴きやすく楽しかったのですが、再生回数にこれほどの差があるのは、ナダルとニューヨークの違いではなく、紗倉さんと三上さんの知名度の差ではないかと感じました。 そして、その思いをメールで投稿したことを覚えています。

紗倉さんを応援したい気持ちで送ったメールでしたが、SNSや投稿の初心者だった私は言葉遣いが悪く、結果的に紗倉さんを傷つけてしまったのではないかと感じています。 その後、そのメールアドレスは迷惑メールとして拒否されるようになり、動揺してメールアドレスごと消してしまいました。 具体的にどんな内容を送ったのかは覚えていませんが、今思えばかなり不適切だったのかもしれません。
この経験がトラウマになったかは定かではありませんが、それ以降しばらくは自分の言いたいことを言えず、本音を隠すようになっていました。 しかし、異なるアドレスで似たような内容を投稿した際は拒否されなかったので、言い回しに慣れてきたのだと思います。 以来、我が儘爺としての投稿を続けています。
アラカンになってから始めた投稿は、内容および文章が稚拙で、マジミラで読まれることはなかったですが、良いボケ防止にもなっています。
その楽しかった「マジミラ」から派生して、2021年10月26日に「紗倉まなとニューヨークのマジックミラーライブ」が配信されました。 これが私にとって初めてのオンライン配信で、オンラインチケットが必要なことも知り、非常に新鮮な体験でした。
「マジミラライブ配信」は、テレビのバラエティよりも面白く、有料配信がこんなにも楽しいものだと実感しました。 SODには様々な女優さんがいますが、紗倉さんはそのトップに立ちながらも、アッコさんのような威圧感はなく、むしろ皆を盛り上げる裏方に徹しているような印象を受けました。 当時の彼女はファンや共演者を楽しませることに全力を尽くしており、その姿が愛おしく感じられました。
その後、他の有料配信も観るようになり、楽しみが広がっていきました。
私が「マジミラ」を聴き始めたのは2021年9月頃ですが、実は紗倉さんはその前身となる番組から出演していたようです。 今は聴けませんが、Wikipediaから抜粋した情報を記しておきます。

・とにかく明るい安村と紗倉まなのとにかく丸裸! (2015年4月3日〜2016年3月26日)
第1回は、ユーチューブにあり、今や世界のスターになった安村さんやゲストとの掛け合いは面白かったです。

・紗倉まな・ハリウッドザコシショウの朝まで丸裸! (2016年4月4日〜9月25日)
・紗倉まな・野本ダイトリのどうしたらいいでしょうか? (2016年10月2日〜2017年10月1日)
・紗倉まなのマジックミラーナイト (2017年10月8日〜2021年3月28日)
・紗倉まなとニューヨークのマジックミラーナイト (2021年4月3日〜2023年3月26日

2023年3月26日をもって、紗倉さんが「マジックミラーナイト」を卒業し、小湊よつ葉さんが引き継ぎ、「ニューヨーク・小湊よつ葉のマジックミラーナイト」として新たにスタートしました。 これで、日曜日の朝の楽しみがなくなり、しばらく「マジミラロス」になってしまいました。
当初は、小湊よつ葉さんを歌手として売り出すために、これまで貢献してきた紗倉さんが降板させられたのだと思っていました。 しかし、その後、12月17日と24日に紗倉さんがゲストとして出演し、最終的に紗倉さんとBKBが31日の放送で番組を終了させました。
また、3月に紗倉さんがラジオ番組「ハスマナ」もあっさり辞めたことから、これらの変化は紗倉さん自身の意思だったのかもしれません。
どちらにせよ、紗倉さんが「エロ屋」としての活動から作家業にシフトしようと本腰を入れる時期だったように感じます。
そして、今年は、オトふらも解散し、台湾イベント、福岡イベント、タイイベントと自分への御褒美的なイベント中心で、他の女優さんが行っているような、アキバでの普通のリリイベは行わなくなったのは寂しくは感じています。レジェンドになって、好きな事中心にシフトしていくのは仕方が無いと思っています。
それでも、昔からのコアファンや私のような嵌っているAVファンが居る限り、AV売り上げには影響しないので、エロ屋としては安泰なのでしょう。
エロ屋として、執筆活動を精力的に行なう2刀流も板についてきたと思います。
活躍を嬉しく思いながら、年金生活者には手が届かないレジェントになっていかれるのを、細々と応援していくと思います。

話が少し逸れましたが、当時の話に戻します。
「マジミラ」以外にも、紗倉さんが「TENGA茶屋」にコーナーレギュラーとして出演していることを知りました。 あの有名なTENGA株式会社がスポンサーを務める、大阪FMのラジオ番組です。
番組はケンドーコバヤシさん(ケンコバ)がメインで、ツートライブがアシスタントを務める1時間番組で、 毎週日曜日の朝3時30分から放送されています。 紗倉さんは約30分ほどのコーナーにレギュラー出演しています。 関東では無料のradikoでは聴けませんが、YouTubeにアップされているので、そちらで聴くようになります。
今では、podcastで数日遅れで、1年分聴けるようになっています。
「マジミラ」ではMCとして番組を仕切る役でしたが、「テンチャ」(TENGA茶屋)ではケンコバさんに甘えるような雰囲気を見せ、巧みに役割を使い分けているのが印象的です。 この違いが、日曜日の朝の楽しみの一つとなっています。
さらに、過去の「テンチャ」もYouTubeで配信されており、紗倉さんが初めてゲスト出演した回も聴くことができました。 デビュー3年目の紗倉さんは初々しく、エロ声全開でケンコバさんやアインシュタインの心を掴もうと頑張っていました。 今では、自然体で自虐ネタも交えつつ、ケンコバさんとの息の合った掛け合いが楽しめるようになっています。 最近、稲田さんのアドバイスで初心に帰り、少しエロ声で魅せるようにし、新鮮さが増しています。
ラジオ番組は今のところ「TENGA茶屋」一本ですが、他の番組のようにあっさり終了せず、長く続けてほしいと願っています。
また、ラジオではありませんが、金曜日に更新されているAudibleの「学者メシ」も好きです。 ただ、紗倉さん自身がSNSであまり触れないので、乗り気ではなく、すぐに辞めてしまうのが心配ですが、ぜひ長く続けてほしいと思っています。
そして、2021年9月頃にようやく、紗倉まなさんがラジオ出演だけでなく、ユーチューバーとしても活躍していることを知りました。 また、毎年カレンダー販売イベントを行っていることもこの時に初めて知りました。
それまで、カレンダーといえば銀行や保険会社からもらうものという認識で、自分で購入するものとは思っていなかったので、1本数千円するカレンダーの存在に驚きました。 しかし、紗倉さんに直接お目にかかれるチャンスだと知り、初めてイベント(2021年11月6日 神保町書泉)に参加します。
私は「壁掛けカレンダー&卓上カレンダー3セット券(税込20,790円)」を購入しました。 内容は以下の通りです:
直筆サイン入り壁掛けカレンダー3本(事前サイン)
10th Anniversaryカレンダー&ミニフォトブック3冊(その場でサイン入り1冊+サインなし2冊)
お客様持参カメラでのワンショット撮影(10秒)
ツーショットチェキ撮影2枚
撮影現場ショットチェキ1枚(選択不可)
普段は社交的とは言えない私ですが、学会発表やセミナーの講師経験もあるため、初めてのイベントでも問題なく接することができるだろうと思っていました。
紗倉さんが高専出身の才女であることに興味を持ち、初参加であることを伝えようと考えていましたが、包み込むような彼女の優しい笑顔を目にした瞬間、頭が真っ白になってしまいました。
200人ほどの前で学会発表した時以来の緊張で、しどろもどろになり、結局何も話せませんでした。
それでも、写真撮影の際に、紗倉さんが「ガラケー携帯だ、懐かしい!」と笑顔で突っ込んでくれたおかげで、少し緊張が和らぎました。
話した内容はほとんど覚えていませんが、わずか2分間の出来事だったにもかかわらず、至福のひとときを味わい、それまで30分以上階段で待っていた疲れも一気に吹き飛びました。
また、群像に掲載された紗倉さんの小説「はこのなか」を、中学校の読書感想文以来、40年ぶりに読みました。 私にとっては、難解な漢字や言葉が多く、高尚に感じる部分もありましたが、相手への想いが現実と妄想が混在する中で、不器用に絡み合い、自己と向き合っていく感情変化に引き込まれてしまい、一気に読み終えました。 情景描写の美しさや、登場人物の人間関係の面白さが際立っていて、心を動かされました。
紗倉さんの優しさと、執筆活動まで手がける多才さにすっかり魅了され、65歳にして「推し」という新しい目標ができました。 もし紗倉さんに出会っていなければ、私は定年を迎え会社を辞めていたと思いますが、彼女のイベントに参加するための資金を確保するために、半年ごとのパートタイム勤務を続けることにしました。 妻は呆れていましたが、娘たちは「新しいことを始めるのはボケ防止にも良いことだ」と応援してくれています。
これが、還暦を迎えた爺が年甲斐もなく推し活を始めた、第二の青春のスタートです。

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