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【ヘルスケア】ヘルスリテラシーはなぜ重要なのか?

以前,書籍『Health Literacy NYセレブたちがパフォーマンスを最大に上げるためにやっていること』(中村康宏著)を参考にして記事を書きましたが,改めてヘルスリテラシーについて自分の知識を基に整理していきたいと思います。

以前の記事はこちら↓

▶︎ ヘルスリテラシーとは

ヘルスリテラシーとは,前述の書籍によると以下のように定義されています。

ヘルスリテラシーとは,健康に関する情報を入手,理解し,より良い意思決定をするためのスキルを指します。

具体的には,
↓『健康に関する情報を探し出す』
↓『収集した情報を理解,評価する』
↓『適切な情報を意思決定に活用する』
↓『適切な健康活動に繋げる』

ための個人の意欲と能力を決定する認知的・社会的スキルのことを指します。

今は情報が溢れかえっている時代ですので,持っている情報量が大切というよりは,氾濫する情報の中から自分に必要な情報を抽出し,適切に自分の健康に活用する力が求められています。

▶︎ ヘルスリテラシーはなぜ重要なのか?

ヘルスリテラシーが高い人は,『情報を使いこなし,それを自分の健康に応用する能力がつく』『一面的な情報に惑わされなくなる』『健康に関する人生のポートフォリオを築くことができる』といった効用を得ることができます。

何をするにしても『体が資本』ですので,健康な状態と不調の状態とではパフォーマンスや得られる満足度も大きく変わってきます。

そのため,健康な状態を長く維持することが,ハイパフォーマンスを発揮することや高い満足度を得ることにつながり,結果として自身の夢や目標に早く確実に近づくことができると考えています。

つまり,健康であることは人生における目的にはなり得ないかもしれませんが,夢や目標を達成する上で健康を維持することは誰にとっても非常に重要な材料の一つになっていると考えています。

私は『時間は人生において唯一公平で有限な資産』であると考えていますが,健康はその時間の価値を最大化したり,自分が使える時間を増減させたりすることができる資源だとも思っています。

▶︎ ヘルスリテラシーの健康への影響

健康への影響は色々考えられると思いますが,ざっくり以下のようなことが考えられます。

・活用できる予防サービスを利用できない(健康診断,がん検診,予防接種など)
・病気,治療,医薬品などの知識が少なく,自分の治療を他人任せにしてしまう
・情報(パンフレット,添付文書など)を読み取ることができない
・病気の兆候に気づきにくい
・長期間または慢性的な病気の管理ができない
・医療従事者に自分の心配事をうまく伝えることができない
・慢性的な病気にかかりやすい
・死亡率が高い
(『健康を決める力』の内容を一部改変して使用)

上記の内容は個人の考え方によっては必ずしもデメリットにはならないかもしれませんが,『知らないからやっていない』というのはあまりよろしくない状態なので,『選択肢を持った上で,自分で判断していること』が大切だと考えています。

例えば,ヘルスリテラシーが低いと,自身もしくは家族が『がん』であることを告げられた途端に,急に死を身近に感じることになり,人によっては人生に絶望さえ感じてしまいます
しかし,実際には『がん』と言ってもがんの種類やステージ(進行の度合い)によって状況(治療の奏功率,生存率など)は様々ですし,個々人によって治療方針も変わってきます。
そのようはことを知っていれば『がん』であることを宣告されても(もちろんショックを受けることはありますが)比較的落ち着いた気持ちで病気と向き合うことができ,病気に対する治療方針や,ひいてはその後の『人生の過ごし方』を自分で決めることができます。
このことは病気に対する準備ができているということに加えて,病気に対して前向き(ポジティブ)であったり,治療方法を自分で決めたりすることが,治療効果に良い影響を与えるという効用を得ることにも繋がるのです。

▶︎ 今後の記事について

今後の記事については,日本と世界におけるヘルスリテラシーの現状や今ヘルスリテラシーが注目されている背景,ヘルスリテラシーを高めるためのヒントなどについて考えていきたいと思います。

それでは,次回に続きます。
お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。

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