【解説編】#21「I know everything. But…」
# 20でまだ大学生なのに、年頃の社会人女性を主人公にして書いた詩を載せたので、次はやはりまだ大学生なのに、2人くらい子供がいる主婦を主人公にして書いた詩を載せます(笑)。
これもまた「気持ち」は当時のわたしが持ったものそのものなのですが。夜中にテレビを見ながらポテトチップスを食べている時に感じた想いです。
「世界の景色を眺めながら…」のくだりは、この時は、まだ自由に海外旅行に行けるような余裕も身分もなく(まぁそのあたりは今もですが(苦笑))、テレビで紹介される海外の素敵な風景を眺めて、「いつか行きたいなぁ」なんて、叶うか叶わないかもわからない夢を見てるのがなんだかなぁと思って書いたのですが。今の状況もですが、その後、世界でいろいろな事件が起きる度に、なんだかそういう事をただテレビで眺めている状況も当てはまるなぁと思うフレーズです。
「これからしなくてはいけないことを考えると…」のくだりは、この時のわたしにとっては、一人暮らしの日々の家事(掃除洗濯)とか、大学の授業の予習や課題、テスト勉強などで、そんな事で憂鬱になるくらいなら好きな人の事でも考えて憂鬱になった方が100倍まし!との思って綴ったのですが。(ここは主婦の設定なので「あなた」は昔の恋人か不倫相手かジャニーズの推しかってとこですかね。(あくまでも旦那ではない←))
さて、ここまで書いて、あー、こーゆー全てがどうでもよくなるような面倒くさい気持ちって、子供が2人くらいいるお母さんとかあるあるだろうなぁ…て思ったんですよね。で、ポテトチップスで汚れた手をウェットティッシュを出してきて拭いたりするのも面倒でジーンズで拭いてしまって、「子供達には…」のくだりを書いたあたりで「おお!なんか我ながらかなり良い感じのやつが書けてるぞ!!!「汚れた指」とか意味深じゃん!!!天才じゃん!!!」と思って仕上げたんですけど(笑)(あ、実際のわたしはジーンズでは手を拭いてませんので(弁明)。なんならこの時、ジーンズをはいていたわけでもなく(笑))
「子供達には…」というフレーズがさらっと出てきたのは、わたしにわりと年の離れた妹と弟がいたことと、この時(大学生の時)知り合いの方に頼まれて、その方の3人のお子さんの面倒を、週1回3時間程見てお小遣いを貰っていて、その子達の事がよぎりまして。あとわたくし高校理科の教員免許を取得するための教育実習を経験していまして、その時の事も思い出したり。
なんだか今読み返すと、最後の「神も世間も…」のくだりも今の状況と重なる気持ちもあったりして、それもまた今皆さんに読んでいただくのにぴったりかなと思ってあげました。
大人(自分含め)は偉そうな事を言うけど、現実にはそんなに完璧ではないよね…ということを自虐的に書いた詩でもあります。夜中にポテトチップスを一袋全部食べてしまい、しかもそれで汚れた指をジーンズで拭いてしまうなんてダメダメ過ぎる…ってことくらい「わかっているけど…」なのです。
~fin