#44「ごめんね」

あなたの好きな 曲聞くのも
あなたの好きな 服着るのも
あなたの好きな 髪型も
やめちゃったの 今はもう
あなたの好きな わたしじゃないよ
ごめんね

賑やかな街で 並んで歩いて
甘えた気持ちになるの好きだった
ねだったわたしに 買ってくれた
銀の指輪
自分ではめたの
答え 怖かったから
ごめんね

はじめてのあの夜
失いたくないと思ったら
涙があふれた
理由言えなかったわたし
あなた困らせたね
ごめんね

いつから こうなる予感
隠していたんだろう わたし
嘘ばっかりついていた
あなたのせいじゃないよ
ごめんね

夏の暑い空気 感じながら
一人で出かけた 日曜日
バス停で 流れる車 眺めながら
唇 思い出した あなたのキス
冷たくて 悲しかった
ごめんね

(1995)

※【解説編】はこちら

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