【解説編】#50「人魚姫の歌」
この詩は高校1年生の時、その頃購読していた「詩とメルヘン」という雑誌の公募に応募するために書いたものです。
「詩とメルヘン」という雑誌は、高校生の時に本屋さんで見かけてから、何度か購読していました。(高校生にとってはそれなりのお値段がしたので頻繁には購入出来ず、図書館で読んだりもしていました。)主に詩とそれに合わせたイラストで構成されており、毎号お題のイラストに合わせた詩の公募がされていました。今Wikipediaで確認してみましたら、2003年に休刊されていたのですね。というわけで、この詩にも、この詩を連想させるようなお題のイラストがあったのでした。そして、ここでいまさらにしれっと発表している事からおわかりの様に、応募はしたものの落選してしまった作品です。
ですが、自分ではとても気に入っていまして(笑)。特に「ぷく ぷく ぷく ぷく…」のくだり、「シーラカンスの溜め息が」なんてね!誰もそんな表現したことないやろ!てか思いついた事ある!?!?この独創性よ!ってね!(←毎度の自画自賛(笑))。ただ、ここに載せるにあたって原文を読み直したら、「うーんこれは確かにイマイチかも…」ってところがあったので、(47)のわたしがちょこっと手直ししました(笑)。うん、これならイケるんじゃね??なんてねw今更ねw30年たっても諦めない作品に対する向上心を認めて欲しいわw(自分の作品に対しては常にこのような気持ちがあるので、モナリザを手直しし続けたといわれてるダ・ヴィンチの気持ちがわたしにはわかる気がしています←)
さて、話を「詩とメルヘン」に戻しますね。この雑誌は、今や知る人ぞ知る、かの「やなせたかし」先生が編集長を務めていた雑誌でした。わたしが高校生の頃はまだ「アンパンマン」はアニメになっておらず、そこまで世間一般に認知されていなかった事もあり、わたしもあの(「詩とメルヘン」の)「やなせたかし」先生は、この(「アンパンマン」の)「やなせたかし」先生だったのか!!!となるのはそれからだいぶ先の事になるのですが、それを知ってからは「わたしの応募した詩をやなせ先生が読んでくださったのかもしれない!!!」と思って、それだけで感慨に耽っています(笑)。
いつもの事ながら、ちょっと話は逸れますが、皆さんが公募に応募するとしたら、どんな動機で応募しますか??以前noteで「公募に出すのを、審査段階で自分の駄作を他人に読んで貰うのが、無駄な時間を使わせることになるんじゃないかと思って躊躇してしまう」と書かれている方がいて、自分が考えた事もない発想だったので本当にとってもびっくりしてしまいました。(その方の気持ちを否定してるとかではないです。考え方は人それぞれで、正しい、正しくない、とかはないですから。)わたしは自分の作品をいつも自分で傑作だと思ってるので(←)、審査員の方に読んで貰いたい!と思って応募しているんです。なので、賞を取りたいとか、それで名声を得て有名になりたいとか、賞金が欲しいとか、作家になりたいとかが1番の理由ではまったくなくて。結果としてそんな事になったらラッキーだけど、さすがにそれはないだろうと、どこかでいつも思ってるところはあって。それ、中学1年生の時に初めて公募に出した時からずっとそうなんです。作詞家としてデビューさせていただくきっかけになった、畑亜貴先生に作品を読んでもらった時もそうでしたし、松井五郎先生の作詞講座を受講した動機もそうでした。自分で傑作だと思う作品を書いても、親や友達や身の回りの人にそんなに簡単に読んで貰えないし(そもそもそんなモノを書いてる事を回りにほとんどカミングアウトしてこなかった人生でしたし(^o^;))、それに小説とか特に詩なんて、興味がない人が読んだって良いも悪いも正当な感想なんて湧かないだろうから、わたしが魂を込めて書いた作品をそんなものに興味がない人が読んで「…うーん、、、よくわかんないわ…」ってなるのだけは嫌だったんです。なので、しかるべきところに出せば、しかるべき人が読んでくれて、しかるべき評価が得られると思って提出してたんですよね。(で、しかるべき評価が落選祭りなわけですが、それはそれでそういうことなので、がっかりはしますが受け入れて来ましたw)なので、結果が落選でも、しかるべき人か読んでくれた、それだけで毎回かなり満足していたりします。
さて、最後にまた大きく話をこの詩に戻して終わりにしたいと思いますw。この詩はタイトルどおり人魚が歌い継ぐ物語詩として書きました。童話の「人魚姫」で人魚姫を失った王子が、海を見ながら人魚姫を想って語る物語です。大切なモノを失った時の喪失感を感じていただけたら…と思って、そんな自分で傑作と自負する詩を皆さんにも読んで貰いたくて、ここにあげています。
〜fin
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