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詩とそれにまつわるエトセトラ #1~#50

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2020年1月の記事一覧

#11 「新しいわたし」

ずっと変われなかった
ずっと変われなかった
わたし
21年生きてきて いろんな事があったから
なんのせいかなんてもうわからないのだけれど
ずっと失くせなかった
ずっと失くせなかった
宝物が入っていると 信じていた秘密の小箱
開けるのが怖かった
そこに何があるのか
知るのが怖かった
本当はずっと前から知っていたのに
ずっと変われなかった
ずっと変われなかった
わたし
でも今日気付いた
CDかけなが

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【解説編】#11 「新しいわたし」

 2020年、あけましておめでとうございます。(と言って年明けからもうかなり過ぎてしまったのですが(^o^;))新年を迎えて新しい年が始まったということで何かそれに相応しい詩がないかな…と振り返り見つけました。21歳のわたしが何か吹っ切れた時の気持ちのようです。新年のお年玉変わりにどうぞ。(^o^)つ

~fin

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#12 「彼の願い」

― 今一番欲しいものを尋ねると酒井努君は「三浦の命や。サッカー部の仲間なんだ。」三浦君という子が、家屋の下からまだ救出されてない子だった。(新聞記事より) ―

「彼の願い」

彼は知っている
彼は知っている
あの子がもう戻ってこないことを
だけど願ってる
だけど願ってる
全ての望みを捨ててまで
あの日の幸せを
苦しいくらい 取り戻したいと
彼は知っている
彼は知っている
けれどもそれは叶わぬ願い

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【解説編】#12 「彼の願い」

 またもや悲しい詩なので、掲載するか迷ったのですが、それでも、25年経った今読み返しても、やはり同じ気持ちなので載せることにしました。

 1995年1月17日に起きた「阪神・淡路大震災」の数日後に、それに関する新聞記事を読んでわたしが感じた想いです。

 毎年この時期になると、この震災のことがニュース等に取り上げられるので、そのたびにわたしが思い出す気持ちでもあります。

~fin

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#13 「インテリア」

あなたの部屋からコーヒーメーカーを借りてきちゃってから
インスタントコーヒーを使わなくなっちゃった
「返してよ」とあなたは言うけれど
なんだかあまりにもわたしの部屋に似合ってて
返す気になれないの
ごめんね

あとはここにあなたがいれば
わたしの部屋は完璧な部屋になる

残念ね
インテリアが一つ足りないわ

コーヒーメーカーはあるのにね
あなたのコーヒーメーカーはあるのに

(1994)

※【解

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【解説編】#13「インテリア」

 重い詩が続いてしまったので、このあたりで、これもわたしが自分自身でかなり気に入ってるw軽やかな?ラブソングをあげたいと思います。これは# 1の解説にもちょこっと書いている、大学の同じゼミの先輩や同級生とのやりとりの中から発想を得たストーリーでして。同じゼミの先輩にほのかな恋心があり、この頃それをネタに詩を書いたりしていたことはこちらにもちらっと書いているのですが↓

 さて、どんな具合に発想を得

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