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ジャカランタの木

私最近なんだか活動能力やら思考が停止してしまっているような気がして、
大きな決断の後の放心状態なのか、はたまた星の下の運命なのか、ちょっと疲れているのか、
インプットも足りなければアウトプットもしようがないほどすっからかんな状態ですが、ちょっと気持ちを立て直すために書き始めました。

先日報告しましたが私たちが土地を買ったエリアは、先住民の方々のエリアで、元のオーナーも含め周りはほとんどが先住民の方々。


元のオーナーに土地を見せてもらってしばらくして一旦座って談笑している時、ちょっと困った事がありました。

「子供は?」と聞かれ、

「まだ居ないんだ」と言うと、

「ほしくないのか?」と返されたので、

「いや欲しいんだけどまだ授かってないんだ」と答えると、

「どうやって避妊してるんだ?」て言われて。

『は???』と思って、もう一度、「欲しいんだけどまだ授かってないんだよ」って言ったんだけど、

「何で出来ないんだ?」「薬を飲んでできないようにしてるのか?」
「メキシコ人と日本人の女性の体の作りは違うのか?」って真面目に聞かれたもんだから本当にびっくりした。

今って一体何世紀よって思うけど、ここはメキシコの片田舎。
そして先住民のおじちゃん相手に私達の常識なんて1ミリも重なり合わない。
その話の張本人は、子供が13人居るんだって。そりゃそんな人に私達が子供が欲しいのに出来ない事を理解しろって方が難しいよなって思ってもうそれ以上その話が続かないように他の話にすり替えました。

それにしても13人産んだお母ちゃん凄いですよね。

私達は結婚5年目。
結婚当初からずっと子供を望んできました。
結婚2年目あたりから、だんだんと不安な気持ちは大きくなり、生理が来るたびに落ち込んでは這い上がってを繰り返していました。

2人だけでも十分幸せ。
だから自然に任せようっていう気持ちでしたが、結婚4年目の去年、私はどうしても子供を授かりたいと思って、ここメキシコで養子を迎える事を調べ始めました。

子供が欲しい夫婦も居れば、親が必要な子供も居る。

ましてやメキシコは州によって中絶が認められていないので、子供が捨てられてしまう事件も多い。

そんなことを調べ始めた去年の4月、少し調子が悪く生理が遅れ、家でチェックしてみたらまさかの妊娠判定。

嬉しくて嬉しくて本当夢なんじゃないかって思うほど人生で1番嬉しい瞬間だったんだけど、そんなのも束の間、2日後病院で子宮外妊娠と診断され、その次の日には緊急手術でした。

こんなにも落差の激しい大きい悲しみは生まれて初めてで、もう一生笑えないかと思ったし、今でもこれを書きながら思い出して涙が止まらなくって、何で私こんなこと書いてるんだろうと思うけど、無かった事にもしたくないので話題を避ける事はしません。
もし同じ思いをした事がある方は、思い出させて辛いかもしれないので、今日はここまでにしてそっとページを閉じてもらった方がいいかもしれません。



私の住む街にはこの時期街のあちこちで、ジャカランダの木が満開の花を咲かせます。
桜のように枝いっぱいにすみれ色の花を咲かせる木で、落ちた花びらも美しい絨毯のように木の周りを彩る、本当に本当に美しくって大好きな木なんです。

去年妊娠がわかった時、まだ子宮外妊娠の診断を受ける前、病院に行く道中通った教会の脇に咲き誇るジャカランダの木を見た時、
この時が来た嬉しさとジャカランダ美しさで胸がいっぱいで、
これからずっと、毎年この季節が来てジャカランダの木を見上げたらきっとこの時の嬉しさを一生思い出すだろうねって夫に言いました。

だけど診断を聞いた帰り道、同じ木を見て、私は立てなくなるほど泣き崩れました。

一年経って今日、1人街に買い物に行くとき、去年見たその木は今年も変わらず美しく咲き誇っていて、その時、私の心は一年前に置いてきぼりになってる事に気がつきました。



まだ私はジャカランダの木を見上げられない。



だけど今日そんな自分を知って決めました。
新しく住む土地に、ジャカランダの木を植えよう。
この手で大地に植え、いつか花が咲くのを楽しみに生きようって。

今日この文章を書き始めてすぐは、正直何だか気分がとっても重くて、全然前を見れなかったんだけど、
私は前に進みたがっている。
っていう自分の気持ちが書いててよくわかりました。
書くって大事ですね。

書いて良かった。

でもそもそもこのnoteを書き始めた趣旨と全然違うし投稿しようかどうしようか正直迷いますが投稿します。
お付き合いいただいてありがとうございました。

最後に、昔書いた自分のブログの中の言葉に、
「うだうだ悩んで考えてしまう時は、地球が喜ぶ事を考えたらいい」
「そうしてるうちに自分の中で考えてた悩み事がちっぽけな事に思えてくるから」って。その上地球が喜んでくれるなら、要するに悩む必要なんてないよねって。

お勧めしていいものかよくわかりませんが、結構効き目あります。

地球に優しく生きる事は、自分に優しく生きる事。

今日からまた前を向いて、地球と共に生きる優しい暮らしをシェアして生きたいと思います***

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AYUMI ICHIKAWA
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