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仕込み

気持ちの良い天気が続いた今週は、休む暇無く仕込み週間でした。

先週までびっしり仕事の予定が詰まっていて、やっと小休憩!とスケジュールを開けたつもりが毎晩布団に入ると気絶するように寝て、4時に起きては夕方の散歩中は歩きながら眠りそうになる始末でした。

先日のnoteに書いた、ご近所の方に頂いたミンサーを使ってみたく、
こんな感じの↓

後回しにしていた味噌仕込みをようじゃないかと重い腰が上がり、麹仕込みをすることに。

いざ始めるって言ってもそもそもうちには米が無かった。

米は隣町の行きつけの米屋があって、まずは買い出し。
今回は玄米麹と米麹の2種類作ろうと思う中、私の心は内心とても浮かれてて、なんたってうちには精米器も仲間入りしたから、玄米だけ買えば事足りちゃう喜び!

そして3日かけて麹仕込み。

わりと室内の気温が低かったのか少し時間がかかったけれど、無事に出来上がりそうだったので同時進行で仕上がり予定前夜のうちに大豆を水に浸けて、、、明日は味噌仕込みだ!

なーんて、そんなことをしていたら最近ひよこ豆が届いたのを思い出して、ファラフェルでも作ろうかと、大豆と同時に水に浸けて寝たのです。

次の朝、目が覚めると部屋中が麹の香り。最高!

散歩を朝7時には終わらせて、そこから米を蒸し、酒粕用に米麹で日本酒を仕込む。これは蒸米と米麹と水を混ぜるだけだからとても簡単だ。

そして味噌用に大豆を茹でる。

今回はたった1キロの乾燥大豆を煮るだけなんだけど、うちには今とても小さい圧力鍋しかないので、圧力は諦めて鉄鍋で茹でることに。

まーーー予想以上に中々の時間がかかります。

でも仕事の方の用事で梱包資材が足りなくてどうしても出なきゃいけず、途中まで茹でたのを止めて、鍋帽子を被せて一旦町に降りて用を済まし、帰宅後火をつけて再開。

ずいぶん早くから始めたと思ったけど、もう11時。

お昼はファラフェルサンドだから、ピタパンを焼かないと!と、生地を捏ねて寝かせてる間に、ファラフェルの生地用に生のひよこ豆をフードプロセッサーで細かくしてハーブと和えて生地を作っておいて、フムス用にはひよこ豆を茹でて味付けして、ファラフェルサンドの具材のサラダを切る。

そんなことをしていたらようやく大豆が煮えて、今度は大豆をミンサーでミンチにする。

もう忙しすぎる。

どうしてこんな無茶な組み合わせを始めたのか私。

今日はあきおくんは朝からウッドデッキのメンテナンスで粉塵まみれになりながらヤスリがけして塗装をし直してるから手伝ってもらうことなんて出来ず、各々黙々と工程をこなしていくしかない。

やっとこさ大豆を潰し終わり、玄米麹を塩切りして混ぜ、なんとか容器に詰め終わり、味噌仕込み完了!と一瞬喜び、

一息つくまもなく、ファラフェルサンドのピタパンの焼きに入る。

うまいこと膨らむとテンションが少し上がって、やる気復活し、なんとかファラフェルを揚げるところまで辿り着く。

ただそこからがまた大変だ。
ファラフェルは成形も難しいし、ひとつひとつが崩れやすいので丁寧に揚げないといけない。そして数が多い!←これは私の適当な配分の結果。

40個ほどのファラフェルを揚げ終わった頃、私はもはや食べずに座り込みたい気分で、思い起こすと町に出るために車の運転中に座った20分足らず以外は、朝4時から昼の2時までずっと立ちっぱなしで豆と向き合っていたのだった。

その上なんと、仕上がったファラフェルサンドを自慢げにテーブルに並べると、
あきお君は粉塵だらけで家に入れないからと言って、ベランダで1人で食べ、じゃあ私も外で、と思ったら粉が付くから家の中で食べたほうが良いよと言われ、

ひとり黙々と家の中でファラフェルサンドを頬張ったのだった。

窓の外のあきお君も黙々と食べていた。

なんとも美味しいのだ。

これだけ手間をかければ美味しいに決まってるさ。
手間をかけずに作った美味しい食べものも世の中にはたくさんあるけれど、、ね。

デザートに、
ピタパンにクリームチーズと頂いた手作りのいちごジャムをたっぷり挟んでコーヒーを飲み、

「良い日だった。」

と振り返り、山のような洗い物を片付けるのでした。

何はともあれ、いただいたミンサーのお陰で豆を潰すのはあっという間だったので、実はいつもより手軽に出来たはずの味噌仕込みを、何でか無理矢理自分で自分を忙しくしてしまった日のおはなしでした。

最後まで読んでくれた方がいるのなら、本当にどうもありがとうございます。




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AYUMI ICHIKAWA
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