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ゲームと大きな物語 #RTAinJapan

ちょうどさっき、RTA in Japan 2023 Winterが終わった。
個人的には、もはやガキ使に変わる年末の風物詩となった。
次の夏は7日間開催になるそうで。規模が単調増加し続けるすごいイベントだ。

僕はRTAは見る専なんだけれども、RTA in Japanは一番好きなゲームイベントだ。
解説がついてて見やすいとか、リアルイベントならではの盛り上がりとか、そういったイベント自体の見やすさ・楽しさももちろんその理由だけど、それより大きな理由がある。

それは、RTA in Japanがチャリティイベントであり、その発足の理由が熱すぎるからだ。

「GDQが出来る前までは、マリオを早くクリアできても何にもならなかった世界だった。ただ、GDQが出来てからは、マリオを早くクリアすれば人を救える、という価値観を生み出すことができた」(中略)この価値観を持ち込みたいと思ったのが、「RTA in Japan」がチャリティイベントであることの理由です。

https://www.gamespark.jp/article/2022/08/27/121756.html

イベントの収益は可能な限り、国境なき医師団に寄附される。

現地に行って走者を応援することで、無敵時間のチャリティグッズを買うことで、Twitch配信のサブスクをすることで、配信やアーカイブを見ることで、あるいは走者やボランティアスタッフとしてイベントを直接作ることで、見知らぬ人を救うことができるかもしれない。
ゲームを遊ぶことで、人を救えるかも知れない、という価値観を作ったのだ…という話を聞いて、すごく感動した。

ゲームを始めとするエンターテイメント・娯楽は、生活に(ある程度の)ゆとりがある人の心を救うことは出来るけれども、明日をもわからぬ厳しい生活を送っている人たちには、届けるのが難しいものだ。
それに、そうでなくても自分が子供の頃なんかは、親に「ゲームなんてやってないで勉強しなさい!」と疎まれてしまいがちな趣味だった。

そういうゲームという存在を、心から楽しんで遊んで、それを一緒に盛り上げることが、「人を救う」という大きな物語に繋げられる……
そういう世界に、誰でも参加できるイベントが出来たんだ。
それに2022年夏の締めの挨拶を聞いた時に気づいて、あのイベントを見る目がまた変わったように思う。

RTA in Japanはその性質から、ほとんどがスタッフの善意によって成り立っているイベントだと思う。
毎年の夏・冬に途切れずに開催してくれることに感謝しかない。
自分は1観客でしかないけど、イベントが末長く続いてくれることを願っている。
(いつかボランティアスタッフしてみたいなーとも思う)

今年もお疲れ様でした。GG。
来年もGL 👍

なんか心が動いたら教えてもらえるとうれしいです