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読書も人生もマイペースでいいや
1日1冊読むことが目標で時間はあるはずなのに、なかなか進まない。
でも色々と言い訳するのも好きじゃないし、時間に追われることもしたくないので、自分のペースで読み進めていく。
速読ってよく聞くよね。そりゃできれば速読できるようにしたいけど、小説となるとスッ飛ばせない。ゆっくり情景を思い浮かべ、登場人物の心情とかも考えながら読むのがいい。
とは言っても、人それぞれのペースがあるし、自分の好きな時間と空間で読書を楽しんだらいいと思う。
97、『黒猫/モルグ街の殺人』 ポー(著), 小川 高義(翻訳)
エドガー・アラン・ポーの短編集。ホラー小説で殺人ストーリーが多い。推理のように読んでいて犯人が誰なのか、推測しながら世界観に入っていた。全然見当違いで当たらなかったけど。
ただのホラーではなく、人間の奥底にある恐怖や寂しさみたいなものも感じ取れる気がする。事件を隠そうとする犯人は、隠し通すことだけでは抑えきれず、権威を見せつけようと自白してしまうような場面もある。人間の欲求が充足していることと、恐怖は近い関係なのかもしれない。
98、『病短編小説集』 石塚 久郎(翻訳)
E.ヘミングウェイ、W.S. モーム、F.スコット・フィッツジェラルドほか、病を題材にした英米文学のアンソロジー。病が文学によってどのように意味付けされてきたのか、病と文学における時代や歴史もなんとなく分かる。
短編で集中力が続かない日には読みやすいが、解説を読まないと理解しがたく、オチがよくわからなかったり。これが文学というものなのかな?
結核が最も美化され神話化された「絵になる」病として取り上げる作家が多いということには驚いた。確かに痩せ衰えていく姿は目に見てわかりやすいかもしれない。
99、『聖なるズー』 濱野 ちひろ(著)
著者自身が10年以上のDV被害に遭い、人間の性愛や暴力について追求していくノンフィクション。唯一、ドイツで動物性愛に関する団体があり、自ら当事者たちとコンタクトをとって、実際に会い、生活をともにする中で見たもの、感じたものが表現されている。
動物性愛というのは厭らしいイメージがあったが、たくさんの当事者たちのストーリーや動物に対する「愛」について知っていく中で、これも一つのセクシュアリティなのではないかと思った。動物へ対しての虐待は決してなく、本当の愛があるからこそのパートナーとなる。
ドイツの文化やドイツ人の性格なども知ることができた。時間などの規律を守るところとか日本人と似ている点があったり、クヌーデルという蒸かし芋を丸めてレトルトソースをかけた郷土料理とか。なんとも言えない味らしく、著者は食べ過ぎて飽きている様子には吹いてしまった。
知らない世界を知れて勉強になったし、価値観への刺激にもなる。
100、『動物たちの可愛いウンチ』 今泉 忠明(著), 佐藤 邦雄(イラスト)
保護猫のいる本屋さんで、古本として売られていたので購入。
上野動物園で働いていたことがある動物学者の著者が、いろんな動物について雑学を教えてくれる。そこにはウンチやオシッコばかり登場しているが、生物たちがいきていく上で重要な役割を担っていることが分かる。
まえがきで著者の友人のあだ名がウンコでその相方がオシッコだとか、くだらないけどめちゃくちゃ一人で爆笑してた。疲れた時にさらっと読めるからオススメ。動物園で雑学博士になれそう。(笑)
ついに、読書レビュー100冊いったー!!!
実際には他にも読んでいて、読書会でもたくさんの本と触れ合っているから、読書生活4ヶ月目にして一体どれくらいになっただろう。500冊くらいの本には出会ってきたかもしれない。
日本では年間8万冊近くの本が発売されてるんだって。
読書会でも面白いことに紹介本が被ることはなく、毎回新しい本を知ることができる。年間の発売量には追いつかないけど、これからもマイペースに読書を続けていこう!
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