知りたい!は飽きて忘れる前に即解決。
毎日読書する時間がないと1日がスッキリしないような身体になってきた。
昨日もオールでお仕事して帰っても「眠いけど読みたい!」みたいな。
最近は面白い本に出会えることが多くて、引き込まれていくから余計に読書する時間が待ち遠しい。週に4〜5冊は読んでいきたいな。
今回は女性としての生き方や、男女について考える本が多かった。
101、『楽園のカンヴァス』 原田 マハ(著)
原田マハさんは、国内で数少ない美術ミステリー作家と言われていて、美術館に行く機会が増えてきたので、興味を持って読んだ。
今回はアンリ・ルソーの話がメインであるが、ピカソなども登場してくる。最初は難しくて美術史が好きな人にしか向いてないんじゃないか。とか思ったけど、読み進めていくうちに真相が知りたくなってハマった。美術作品についての勉強にもなるし、実物を観に行ってみたくなる。
102、『ヒトリコ』 額賀 澪(著)
田舎に住む子供たちは、人数も少なく狭いコミュニティの中で、小学生から高校までほぼ一緒に過ごす。小学生のときの事件が原因でヒトリコとなった日都子は、友達を作らずに孤独に生きていく。
誰かと群れていたいと思う思春期に、ヒトリコになることは勇気のいることだし自分の意志を強く持たなければならないはず。もし私が思春期の時期に読んでいたら、大人になった今とでは感じ方が違うんだろうなと思った。
自分の強欲のために大切な人を犠牲にすることは自分勝手すぎることで、相手の気持ちを考えて行動しようと思う。
103、『ドロップアウトのえらいひと』 森永 博志(著)
自由に好きなことやって生きている人たちの話。時代や流行に流されずに、自分のやりたいことを追求していった人たちが、成功していく。50〜60代のオッサンが多くて、ほぼ皆んな音楽に影響されているみたい。特にロック。
ロックミュージックに憧れて衝撃を受けて、実際に海外へ行ってインスピレーションを受けたりしている人がほとんど。音楽や文化が人生に影響を与えることって多いんだな、と思った。あとは、ロック好きなオッサンたちだから人生も結構パンピーで面白い。
ただ、時代も関係しているけど自由によろしくやれているのってやっぱり男性が多くて、女性はここまで自由奔放に生きていくのは難しかったんだな、と思った。女性にとって、自分の好きなように生きていくというのは難しいのだろうか、と考えるきっかけになった。
104、『村に火をつけ、白痴になれ』 栗原 康(著)
100年前のアナキスト伊藤野枝のストーリー。著者の栗原さんの語り方も面白くて読みやすい。平塚らいてうに次いで青鞜の編集長に19歳でなる。
人はみな自由にわがままに生きて良いのだ、必要なのはお互いにわがままを認め合うことだと。欲求に対して素直に生きていてかっこいい。女性を縛る結婚制度について反対しており、結婚というのは女が男の奴隷になるということだと言っている。夫のために家庭を守り、奉仕することが良き妻として扱われてきている。
現代にもそういう風習が残っているから、女性は家庭に入って良き妻になろうとしている人が多い。これからの時代は男女平等になっていく。夫に養われている時点で、妻の立場が低くなる。女は夫の奴隷になるのではなく、経済的にも精神的にも自立して生きていかなければならない。
愛する2人はもとから1つずつの個体であり、決して1つになることはできない。それなのに結婚制度という契約を結ぶことによって、愛が1つになるんだと思い込もうとている。そして、よりよい家族になるために性別役割分業を担うことになる。「家庭の中の妻」になろうとすることは、いやでも奴隷になっていくのかもしれない。
キリストにもフィリアという友情としての「愛」が唱えられているが、本当の夫婦愛というのは、互いの個性を尊重しあえる友情としての愛が、求められるのではないか。
28歳という若さで虐殺されてしまったが、大正時代の女性として尊敬する。男女差別について取り上げられているいまこそ、読んで欲しいと思った。
ジェンダーレスについて認知されてきている世の中ではあるが、現実ではなかなか男女平等には扱われないことが多い日本。アナキストについて全然知らなかったので、次回は関連する本を読んでみようと思う。
気になる分野や著者さんの本は、その場でできるだけ多くの関連本を読みまくるのが好き。すぐに読まないと数日後には興味が薄れてしまうので、思い立ったらすぐ行動!
では、今日もありがとうございました。
MAKO