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世間に惑わされずマイペースでいこう

最近の世の中では、GOTOトラベルだの旅行や飲食業界を盛り上げる取り組みが行われているようだ。

私も便乗してどこかへ旅行し「お得感」を味わってみたいとも思うが、実際に行きたいと思う場所もなければ、予算もないので諦めている。

そんなとき読書は便利だなと思う。どこにいても本の中の別世界へ連れて行ってくれるのだから。

旅行へ行ったとしても現実はリアルでコロナ禍なのには変わらない。本の世界にはリアル世界が一切影響してこない。

最近は原田マハさんの本にハマっている。彼女はキュレーターをやっていたということもあり、美術史について学べることも多い。さらには映画の知識もはんぱなく、本の世界へ入るだけでなく好奇心をくすぐられる。

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201、『たゆたえども沈まず』 原田マハ(著)

フィクションだが調べてみたらほとんど事実に基づく内容でフィンセント兄弟について学びになるし、パリとオランダに行ったことがなくても頭の中で情景が思い描かれる。ゴッホの見ていた風景を自分の目と肌で感じたくなった。コロナが明けたら真っ先にオランダへ旅したいな。

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202、『キネマの神様』 原田マハ(著)

まず、たくさんの映画が登場していて知っているタイトルがあるとイメージしやすくて面白い。知らない映画も観たくなるような内容だった。最近はどこでも気軽に映画が観れる時代になっているが、映画館の雰囲気や観賞後のあの静けさ、余韻に浸る空気感というのは、映画館に行かないと味わえない感覚だなと思う。久々に映画館へ出かけてみたくなった。
実写化される映画の父ゴウちゃん役が志村けんの予定だったらしいが、まさにぴったり当てはまるなと思う。志村けんのお芝居を観れないのは寂しいな。

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203、『独立記念日』 原田マハ(著)

年齢や歩んできた人生の異なるそれぞれの女性が、苦難を乗り越えて「独立」しようと前へ進んでいくストーリーが盛り込まれている。短編集ではあるが、それぞれの主人公が次のストーリーでも登場し、場面が繋がっているところも面白い。
実家で家族と暮らしていると20代後半なのになにやってるんだろうとか、独立ってどういうことだろう、とか色々と考える時がある。この本を読むと色んなパターンの女性を客観視できて、悩んでいるのはみんな一緒なんだと気付かされ、勇気をもらえた。

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204、『カフーを待ちわびて』 原田マハ(著)

島で生活している人たちの情景が浮かび、広大な海で泳ぎたくなる。女性に慣れていない明青(あきお)と突然島に現れた幸(さち)のやりとりに頬が緩み、穏やかな気持ちになった。
島の都市開発によって、建物や風景など代々受け継がれてきたものが消えていってしまうことに対しては寂しい気持ちになり、都市開発についても考えさせられた。

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205、『薄闇シルエット』 角田光代(著)

結婚や子育てなど多くの女性が理想としているであろうことは、本当に幸せなのか。女性にとって平凡に生きるということはどういうことだろう。才能など特になく平凡な女性がひたむきに生きていく様子を描いている本なのだが、つい世界に引き込まれあっという間に読み切ってしまった。

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206、『夏への扉』 ロバート A ハインライン(著), 福島正実(翻訳)

久しぶりの海外文学で言葉がぎっしり詰まっている感じがして、後半までなかなか進まなかった。内容は面白いが自分にはまだSFの素晴らしさにおける理解が乏しいのか、めっきりハマるという感じではなかった。
過去に自分がいるのは当たり前であり、現実の自分がしている行動が事実とも限らない。言葉にすると難しいが、今の生活の中で過去や未来の自分と遭遇してしまったら恐ろしいなとか思った。SFって奥深い。

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今月から生活が少しずつ変化してきているが、世間に流されず自分のペースは保っていきたいと思っている。

自分にとって要るものと要らないもの、その都度変わっていくごとに見つめ直していく心の余裕を持ち続けよう。

では。


MAKO

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まこてぃ
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