人との関係性の質が知覚に影響を与える、ということ。
今日は「近くにいる人との関係性の質が知覚に影響を与える」ということを学びました。後ほど社会心理学的な効果を確認した実験に関する言葉を引きますが、自分事に引き寄せて考えてみたいと思います。
私の場合は趣味で管楽器(サクソフォン)を演奏しますので、誰かと一緒に演奏している状況を思い返してみます。
所属している楽団で演奏する時と、一回限りで初対面の方達と演奏する時とでは、たしかに演奏の感覚が違うように思います。
所属している楽団で演奏する場合、少なからず演奏以外の時間をメンバーと過ごす中で、それぞれの方の人となり(性格、キャラクターなど)が見えてきます。
すると、一緒に演奏する時に「この方は、この箇所はきっとこう表現するのだろうな…」という予感、インスピレーションが降りてきます。
どこか緊張感はありつつも張り詰めていない、独特のやわらかい空気、自然と互いの息が合ってゆく力を生み出しているように思います。身体も適度にリラックスしている。
一方、初対面との方と演奏する時は「手探り」という表現が近いかもしれません。私の場合は、身体が緊張していると感じることが多いです。
そう思うと、一緒に時間を過ごす人との「距離感」や「関係性」が知覚に影響を与えるということの実感が湧いてきます。逆に考えると、「どのように物事を知覚したいのか(たとえば、味わいたいのか?)」に合わせて、一緒に時間を過ごす人を決めることも大切なのかもしれません。