「しんしんと降る雪の静けさ」
雪が降る中に静けさが訪れると、どこか心地よく、ホッとした気持ちになります。
音は空気(や水などの媒質)の振動ですが、実際に雪には吸音効果があり、空気の振動を吸収することから「静けさ」をもたらします。
あるいは、ひとたび水に潜れば、耳に入る物音が和らいで、どこか穏やかな気持ちになります。
そう思うと、日常生活のあわただしさの中に「静けさ」を取り入れたい、と思うわけです。
「静けさ」を取り入れるとは、自分を囲む世界との「つながり方」あるいは「反応の仕方」を変えてみる、ということかもしれません。
年齢によって割合は異なるものの、人間の身体の50%以上は水分ですから、本来的に水や雪のように、自らを囲む様々な力を和らげる「しなやかさ」を持ち合わせているはずです。
「音の伝わり方」という物理現象から、私たちは「心の静けさ」について何を学ぶことができるでしょうか?