自分に打ち克つこと、自然な差異化〜人間は文化として、皆が生きられる選択をしたということ〜
地面に立つ、横たわる。
私が通うヨガスタジオでは受講生が使うヨガマットが二種類ほど用意されていまして、いつもは少し硬めのマットを使っています。
今朝は久しぶりにやわらかいヨガマットを使ってみたのですが、立った時、横たわった時に地面から受ける力の感触が違うことを実感しました。どこかソッと私の重さを引き受け入れてくれるような、包み込むような感触です。
いつものマットはどちらかというと反発が強く、私の身体を押し返してくれるというか、励ましてくれるような感じがします。
7時半から始まる朝一番のヨガクラスは、朝一番だけあって同じ空間、時間を共有してヨガに取り組む皆さんがエネルギーに満ちています。
一緒に同じ動きを取りながら、呼吸を合わせていると、場の空気が一つになっていくというのか、皆さん一人ひとりが自分の動きに集中して、今できる限界をほんの少しでも越えようとされている。
一方、時には途中で呼吸が苦しくなったり、体調がすぐれずに途中で退室される方もいます。
そんな時は心の中でその方に向けて
「Nice try.」
と呟いています。
自分を乗り越えていこうとする、打ち克とうと挑戦されている。身体のしなやかさ、ポーズの深さは人それぞれ違っても、そこには他者との競い合いはありません。
重なりあいや同質性の中では、得てして生まれやすい比較や競争。
「他者に勝つよりも、自分に克つ」
「切磋琢磨」という言葉がありますが、人は人、自分は自分と距離を置きながらも良きところは互いに学び合う。自然な差異化を尊重していく。
「競争」ではなく「共創」へ。
そんなことを思った今朝なのでした。
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