がん患者さんをサポートする家族になったら サポート方法のまとめ
家族や友人など、大事な人ががんになったら、なにかしてあげたい気持ちになると思います。その時に、何が嬉しいのかちょっと悩んでしまう方は少なくありません。ここでは、一般的に求められるサポートのリストを示します。これらのサポートは個人差がありますので、自分と患者さん本人との関係性を考えてから実行してみてください。
感情的サポート
がん患者さんの多くは、自分の辛さをただ共感してほしい、という思いがあります。アドバイスでも相談でもなく、ただ聞く、という「傾聴」を通じて、患者さんは自分の心を整えていく効果があります。
傾聴の提供:
話を聞いてもらいたいときにそばにいて、無条件のサポートを提供すること。あなたがいて嬉しい、という存在そのものが嬉しいという、無条件の愛情を示して下さい。
共感と理解:
患者の感情や経験に共感し、理解を示すことです。本人にしかわからない辛さがあることを理解して、うん、それは辛いんだね、大変なんだね、という共感を示してください。
実用的サポート
家事の手伝い:
食事の準備、掃除、洗濯など、日常生活のタスクを手伝う、かわりに最初から最後までやる。特に家事を担う人は、治療中もなかなか休めずに、疲労感が溜まってつらくなりがちです。
通院のサポート:
病院への送迎、待ち時間中の同伴、診察のメモ取りなど。
買い物や用事の代
食料品の買い物、薬局での処方箋の受け取りなど。
情報とアドバイス
情報を集める時は、それが正しいものか、欲しがっているものかどうかを精査してください。受け取る、読む、感謝する、断る、これらは負担になることがあります。おすすめの方法は、国立がん研究センターのがん情報サービスを参考にすることです。
治療選択肢に関する情報提供:
研究を手伝う、治療の選択肢を理解するための資料を集めるなど。
サポートグループやリソースの紹介:
地域のサポートグループ、オンラインコミュニティ、情報リソースへの案内
社会的サポート
社会的孤立の軽減:
定期的な訪問、電話、ビデオチャットなどを通じて、あなたとつながっていることを伝えてみてはいかがでしょうか。
楽しいことの促進:
元気が出てきたら、一緒に散歩にでかけようと誘ってみる。遠くに行くレジャーは心身ともに負担になることがありますので、近くで外の風に当たり、リラックスするところからお誘い下さい。