ウィッグはいつ買う?脱毛のタイミングカレンダーを確認しましょう。
抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けるタイミングはある程度予測できます。ここでは脱毛の理由とスケジュールがわかるカレンダーをご紹介します。
その抗がん剤、本当に脱毛する?副作用の種類を確認しよう。
がん治療において、抗がん剤の副作用は患者にとって非常に大きな不安のひとつです。その中でも、特に「脱毛」は目に見える形で現れるため、多くの患者が心配するポイントです。しかし、すべての抗がん剤が脱毛を引き起こすわけではありません。
ウィッグや帽子を買う前に、今一度確認してください!
脱毛の始まるタイミングは、初回投与の15日目以降。
脱毛の始まるタイミング
抗がん剤による脱毛は、最初の投与後すぐに始まるわけではありません。多くの場合、15日目以降に髪の毛が徐々に抜け始めることが多いです。このタイミングは個人差があるものの、多くの患者が治療を開始して2〜3週間後に脱毛の兆候を感じます。髪の毛が抜け始めると、次第に抜け毛が増え、場合によっては一気に髪が抜け落ちることもあります。
脱毛が起こる理由
抗がん剤は、急速に分裂・増殖する細胞を攻撃するため、がん細胞だけでなく、髪の毛を作る毛根の細胞にも影響を与えます。毛根の細胞も活発に分裂・成長しているため、抗がん剤によってその活動が抑えられることで髪の成長が止まり、最終的に抜けてしまいます。この影響が現れるのが、抗がん剤治療開始後、約2週間〜3週間目というわけです。
初回投与後に感じる変化
そろそろ抜け始めるかな?の頃に、次のような変化が見られることがあります。
頭皮の違和感やかゆみ
髪の毛が抜け始める前に、頭皮が敏感になったり、かゆみやチクチクとした感覚を覚えることがあります。これは、毛根が抗がん剤の影響を受けているサインです。抜け毛が増える
シャンプー時やブラッシング時に、通常よりも多くの髪の毛が抜けていることに気づくでしょう。最初は少量ですが、次第に目に見える量が増えていきます。一気に抜けるケースも
徐々に抜けることもありますが、ある時点で一気に大量に抜けることもあります。髪の毛が根本から切れるようにするすると取れてくる感じです。
脱毛時期のカレンダーを作ろう
髪の抜けていく時期
抗がん剤1回目から数えて15〜20日目の5日間くらいです。
抗がん剤1回目から数えて15日目〜20日目くらいに抜けのピークが来る方が多いので、私はここを「髪が抜けていく時期」と呼んでいます。
ウィッグが作りやすい時期
髪の毛が減ってきたタイミングにウィッグを作るのがオススメです。これはいろんな考え方がありますが、これより前だと想像の範囲が大きくなるのでイメージが伝わりづらく、細かい部分を仕上げられないので「なんか違う」ということが起こりやすいです。ということで、髪が抜けるピークの後半あたり、8割がた抜けたかな時期を「ウィッグ作りに適した時期」と呼んでいます。
Message:ウィッグは急がなくても良いですよ!
昔は、ウィッグは事前に準備するものでしたが、今はそうでもないようです。ネットでも買えるし、カットしてくれる美容室も増えたし、各病院にもアピアランスケアの相談ができる場所もあります。
事前に見たり触ったりしておいて、実際には髪が抜けて体調も落ち着いてから、心身落ち着いた状態でウィッグを作ることをおすすめします。
アピアランスケアについてはこちらをご覧ください。