がん体験をブログに公開する方へ その価値を最大化するコツと注意点
がん患者さんたちが自分の体験をシェアしてくれるようになりました。なった人にしかわからない、自分がやってみて体験したことを、次の人達に少しでも役に立てたいと情報提供をしてくれるのは、他の患者さんの力になっています。その価値を最大限に活かしてもらえるように、ブログを書くときのポイントについてまとめてみました。
がん患者さんのブログの価値はここです!
これらのブログは、患者自身の経験や感情を共有する手段として重要です。広がることで価値になるポイントをまとめてみました。
リアルタイムの体験共有: がん患者のブログは、治療や日常生活における実際の体験をリアルタイムで共有します。これにより、同じ状況にある他の患者や家族にとって、共感や理解を深める手段となります。最近ではSNSでのリアルタイム発信も増えました。
個人的な視点とリアルな感情: ブログは、がんとの闘いにおける個人的な感情や考えを表現する場です。この個人的な視点は、医学的な情報だけでは得られない、がん体験の「人間的な側面」を伝えます。
応援!: 読んでくれる人への応援はもちろんですが、ブログを通じてあなたの体験を読んだ人たちから応援が届くこともあります。
治療選択や日常生活のヒント: 治療過程や日常生活での工夫、克服のためのアプローチなど、実際の体験に基づく具体的なヒントが得られます。
体験した人の感想: 公式な情報が教科書だとすると、ブログは体験記録。感じることは千差万別なので、様々な角度からの感想からヒントを得られたり、心構えができる場合もあります。
がん治療や毎日のことで、実際体験してみたことを知ることができて、公式情報とは違う体験と感想を知れるのが最大の価値です。
当事者の発信は影響力があるからこそ、ここに注意
がん患者(当事者)が書くブログには多くの価値があり、患者さんたちが知りたい情報が満載です。そして、とても影響力があります。だからこそ、読んだ人が誤解したり、悩んでしまわないように、書いてくれる人を守るためのポイントはこちらです。
個人的な経験に基づいた情報: ブログは個人的な経験に基づく体験です。一人一人のがん体験は異なるため、一人の体験が他のすべての患者に当てはまらないこともあります。私の場合は、と書きくわえましょう。
情報の正確性: 医学的な情報に関して、正確性が保証されていない場合があります。ブログの投稿者が医療専門家でない場合、誤った情報や誤解を招く可能性があります。あなたの善意が誤解されないように、情報元リンクなど根拠となるものを表示してみてはいかがでしょうか。
情報の古さ: ブログの情報はいつ書かれたものなのかをわかるようにしましょう。
感情的な内容: がん患者のブログはしばしば個人的な感情や体験に重点を置いています。わかる、私も!という気持ちで励ましになる一方で、つらくなってしまう人もいるかもしれません。感情的になっているときは、書きすぎてしまうこともあります。ブログを公開する前に一旦保存して、翌日改めて公開するのも自分を守るコツです。
プライバシーの問題: 個人の体験をオンラインで共有することは、プライバシーに関する問題を引き起こす可能性があります。特に、詳細な健康情報や家族に関する情報を公開することは慎重に考える必要があります。アップしたブログは消去したとしても、ネット上にはデータとして残っています。それを検索することができる専用のサイトもあります。一旦公開したことは残り続けます。
まとめ
ブログもSNSも基本的には同じ。あなたの体験をシェアできる大切な手段。
ブログは個人の体験と感情をシェアしている場合が多く、それは誰かの力になる
医療や専門的な情報の公開は、その確かさに気をつけて。わからないときは「私の個人の感想・意見」と書き加えよう
感情的なときは、公開を一旦保留。一日おいてから考えましょう
プライバシーに気をつけて。あなたと周りの人の個人情報の公開は慎重に。