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友人ががんになったら 関係性から考えるお見舞いのマナーと言葉の選び方

こんにちは。私はがん患者さんの日常生活を豊かにしたい会社で働いています。そのため、表題のような相談をよく受けます。月2−3回は受けます。私に個人的に聞いてきてくれる人がこんなにいるなら、困っている人もさぞかし多いだろうと思いますので、がんになった本人に負担になりにくい、でもあなたの気持ちも伝わるコミュニケーションについて書いてみます。


そんなに気負わないで。基本的にはいつもと同じ感じでお願いします。

がんになったと聞くと、まずはびっくりするのではないでしょうか。そして、どうしよう、なんて声をかけよう、どんな話題か、病気のことは聞いてもいいのか、などなど、ぐるぐるといろんなことが頭を駆け巡ります。そのお悩みが、あなたが相手を大切に思う気持ちそのものです。それで普通です。

でも、特別にしない方がうまくいきます。だって、がんになってもその人はその人で、あなたとの関係性も変わらないのです。突然腫れ物に触るようになるのはやめてください。余計に気をつかわせてしまいます。

お見舞い方法について。会いに行くか、メッセージを返すか、お見舞いの品を送るか。

お歳暮やお中元と同じレベルでのお見舞いの話ではなく、あくまでカジュアルに個人的な間柄のお見舞いの方法について考えてみました。

  • ご自宅に遊びに行く間柄なら、会いに行く

  • 誕生日プレゼントを交換する間柄ならお見舞いギフトを送る

  • 外で会い、ランチやお茶をする間柄ならメッセージを送る

  • 職場や役割でちょっと雑談する間柄なら個人的に連絡しない。

ここで考えることは、相手はパジャマか部屋着でいるところに、あなたが会いに行って大丈夫かどうかです。そして、ギフトを送ったら、気を使わせちゃった、お返ししなきゃと思わせるかどうかです。

元々の関係性がないのに、突然お見舞いをしようとする方が時々いらっしゃいますが、それはやめておきましょう。お見舞いに行っても行かなくても、お互いの関係性が変わらないくらいの人だけが会いに行くのが良いです。

メッセージに返信する時のコツ

がんだよ、治療するよ、とメッセージをもらった時に負担にならずに、あなたの想いが伝わるコツをお伝えします。

伝えたいこと

  • 自分の素直な気持ちを伝える

    • びっくりした、心配してる、など、がんになったニュースを聞いて感じたことは素直にお伝えして良いと思います。

  • 待ってるよ、といつもと同じ調子で。

    • がんになってもその人はその人です。また会えるのをゆっくり待っているよという気持ちをお伝えます。

  • お返事は不要だと伝えましょう

    • 返事しなきゃ、も負担になります。ですから、今は返信いらないからと入れてみてはどうでしょうか。

  • でも、いつでも連絡待ってるよ、とこちらの気持ちを添えてみる

    • 返事しなくてもいいけど、私に何か話したくなったらいつでもどうぞ、とあなたの姿勢をお伝えすることで、1人じゃないと伝わります。

NGなこと

  • 無理に励ます

    • 親戚のなんとかさんが同じようながんだったけど今は元気とか、関係ない患者さんの話で励ますのはやめましょう。

    • 患者さんは毎日生活して治療を受けるだけで頑張っていますので、それ以上励ますのは控えましょう。

  • 無責任な情報を渡す

    • あなたが何かしてあげたい気持ちはわかりますが、いいサプリがあるよとか、こんな治療があるよとか、雑誌やネットで見た情報をお伝えするのは控えてあげてください。

    • がんになると、周りの人がいろんな情報を持ってきてくれますが、それが負担になることが多いです。それを本当に試して治療の妨げになった時に責任が取れる、そのくらいの気持ちで情報提供はお願いします。

  • 何度も連絡する、訪問する

    • 疲れますので、ほどほどに。

お見舞いする前に、がんのことを調べてみよう

お見舞いや声がけに悩むのは、相手の状況がわからないからという理由もあります。どんな病気で、どんな治療をしているのかな、と少しだけ相手の状況を理解してから声をかけると、より今の状況にあったお声がけに近づきます。お見舞いの前には正しい情報を読んで、なんとなくで良いので、状況を知ってください。

とてもわかりやすくて公式の正しい情報が解説されているサイト


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