捉え方が9割
合氣道では、相手に「つかまれる」ではなく、「つかませる」と言う。
相手が自分をつかんでいる状況を、受け身ではなく主体的に捉える。
これは、自由に動くための基本的なマインドセットだ。
捉え方の切り替えは、日常で自分の心を守ることにもつながる。
例えば、家の前にゴミが捨てられていたとする。
多くの人は、ムッとするだろう。
(まったく、誰だよ、捨てたのは…。)
と、イライラしてしまうかもしれない。
このイライラは、捉え方ひとつで解消できる。
「私が、家の前にゴミを捨てさせた」
と、つぶやいてみるのだ。
はじめは、頭が混乱するかもしれない。
誰かにゴミを捨てさせる理由が、すぐには思い浮かばないからだ。
でも、少し考えてみると、その理由を好きなように創り出すことができる、ということに気づく。
例えば、このように投稿のネタにするために誰かに捨てさせた、と捉えることもできるのである。
もちろん、それが正しいかどうか、事実であるかどうかは問題ではない。
今のイライラを解消することが目的だからだ。
捨てられているたった一つのゴミに、自分の大事な心を奪われないようにする。
そのための、自己完結型の防衛手段なのである。
他人から心ない言葉を投げかけられた時。
他人の行動が自分の価値観と合わなかった時。
誰かの言動が理にかなっていないと感じられる時。
そのようなことに悲しんだり怒ったりしている自分に気づいたら、チャンス到来だ。
「自分がそうさせた」
そう、つぶやいてみよう。
きっと、心が一つ軽くなっているはず。
人生は捉え方が9割。
それだけで、自分の世界は大きく変わるだろう。
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