引き寄せようとするから、不要なモノまで寄ってくる。
中山マコトです。
引き寄せの法則と言う本が大ヒットしたのはいつのことでしょう。
それを真似した本も沢山出ましたね。
大ヒットした書籍の刊行からずいぶん経とうとしていますが、
いまだその人気は衰えないように見えます。
みんな、引き寄せ・・・大好きなんですね。
でも、そんなに引き寄せて、どうしたいのでしょうか?(笑)
引き寄せようとするから、来られたら困るものまで寄ってくるんですよ。
引き寄せられたものは玉石混交です。
有象無象に集まったものを選別するスキルを持っていないと、
無駄ににエネルギーを奪われてしまいます。
たとえば、交流会でやたらと名刺を配るのも引き寄せっぽいです。
「これもご縁ですから」と挨拶されても、僕なんかは
「え?そうですか?」と返してしまいます。
勝手にご縁を設定しないで欲しいものです。
結果、何の接点も見いだせなければ、お互いに時間の無駄でしょう。
あなたがもし具体的に「こういう人と出会いたい」という希望があるなら、
主催者にお願いをして紹介してもらうべきです。
「こんな方がいらっしゃったらぜひ紹介してください!」と、
予め依頼しておくんです。
主催者は参加者に対し便宜を図る義務がありますから、
少なくとも何らかの気遣いはしてくれるハズです。
或いはマイクを借りて、
「●●に関心のある方がいたら一緒に語りませんか?」
と呼びかけるのです。
そういう工夫をしないと、会いたい人に会うことはできません。
要は「選別」=スクリーニングです。
必要なモノだけを明確にしていれば、
ちゃんと「それ」だけが寄ってきます。
ただし、必要なモノの基準をはっきりさせることは不可欠ですが・・・。
ここを決めきれない人が多いのもまた、事実です。
なんだか、良くない執着があるのでしょうね。
で、僕が最近提唱しているのは「遠ざけの法則」です。
へんてこな人が寄ってこないように、
遠ざけたい人や事柄をはっきりと外に向かって表明するのです。
たとえば、ラーメンの人気店「蒙古タンメン中本」は、
真っ赤な看板を掲げています。
激辛好きにファンの多いお店ですが、
その鮮やかな看板はまさにトウガラシのイメージで、
中本のラーメンの辛さを物語っています。
それだけで、辛いのが苦手な人なら躊躇するはずです。
これが遠ざけの法則。
「ガチガチ専門」という店名のマッサージ店があるんですが、
ここも同じですね。
肩や腰がガチガチになっている人以外は入ろうと思わないでしょう。
つまり、このお店はガチガチにこっているお客を選んでいます。
中本もガチガチ専門も万人受けを狙ってはいません。
むしろニッチな戦略です。
必要な人だけに必要な商品・サービスを届けるからリピーターが増えて、
収益が安定して強いお店になれるのです。
僕達は70億人の全地球人を相手には出来ない。
所詮無理なんです。
だれかれ構わず引き寄せたって何も手元には残りません。
「○○な人以外とは付き合いません」
くらいの強い宣言をしても大丈夫です。
それを見て遠ざかる人は最初から縁のない人だし、
宣言を見て「私こそが○○です!と言ってくれる人が必ず出てきますから、
そういう価値観を共有できる相手を大切にしていけばよいのです。