たまにはカステラの話題なんていかが?
中山マコトです。
さて、地域性のある商品と言えば、色んなものが浮かびます。
たとえば「カステラ」。
カステラは南蛮から渡来したもので、日本では長崎が有名、
カステラを食べる習慣は西日本に偏っています。
東京駅にも文明堂のカステラは売っていますが、
決して東京名物という事ではありませんね。
ところが、栃木県の日光でカステラを売っていて、
これが観光みやげとして人気を呼んでいるという話しを聞きました。
「栃木県でカステラですか?」
普通はそう言われるし、日光とカステラ、
どう考えても2つのイメージは合いません。
でも、そこが、かえって興味をひいたんです。
カステラを売っているお店は10坪位の小さいお店ですが、
遠くからでも、とても目立っています。
カステラと言っても、そこは日光。
カステラの箱は東照宮のイメージで金色です。
これが遠目に見ると、金の延べ棒の様に見えるんですね。
店頭に山積みされているから「ウワーッ」と圧倒されます。
店に着いてよくみると、このカステラ、
普通のカステラと抹茶味のカステラの2アイテムしかありません。
で、どちらにも、金粉がかけられていて「金箔カステラ」になっています。
いかにも、めでたそう、御利益がありそうです。
値段は一本1550円。(当時の価格)
自分達用だけでなく、知り合いのお土産にも使いたくなってしまいますよね?
この店の主人は年配の人ですが、抜群の商売センスです。
飛ぶように売れています。
日本全体で見れば、カステラ好きな人は多い。
なのに、東日本でカステラが食べられないのは、
積極的に売ろうとする人がいなかったと言うだけのこと。
「カステラは、ここの地域性に合わない」と、
みんなが勝手に思い込んでいただけなんですね。
この主人は「うまくやれば、日光でもカステラが売れる」と考えました。
ただし、単純にカステラを店に並べても、売れなかったでしょう。
日光というイメージに合わせて、金箔にしたのがよかったんですね。
これが「カスタマイズ」と言う発想です。
これがポイントです。
それに、日光には年間100万人以上の観光客が訪れます。
潜在マーケットは実に大きい。
なぜ、これまで名物となる観光みやげがなかったのか?
不思議なくらいです。
金箔カステラは大きな潜在需要を掘り起こして成功しました。
他方、西日本であまり食べられないものがあります。
「おはぎ」です。
西に行くほど、小豆やおもちをつかった食べ物は少なくなります。
ところが、最近、関西では「丹波屋」というおはぎのチェーン店が拡大しています。
私鉄沿線の駅前などに3坪くらいの店舗を展開しています。
関東の和菓子屋では、たいてい、「おはぎ」を扱っています。
家庭で手作りすることも多いし、関東の人にとって、おはぎは、
非常に馴染みのある食べ物です。
それが馴染みの少ない関西で急激に出てきたところが面白いですね。
このように、地域性が強いと言われた商品が、どこでも売れるとなると、
市場は急速に拡大します。
自分の周辺に、埋もれている商品がないか?
掘り起こせる商品が無いか?
そう考えてみるのも良いのでは無いでしょうか?
自分の中に埋もれている商品と言えば・・
それをテーマに本を書くと言う発想もあります。
自分では気づいていない強み、売り物。
そんなモノをテーマにした出版も価値があります。
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