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感情と音楽

ギターを弾いたりする。
やり切れないことがあるとジャカジャカと鳴らす。
それで考えた。
ポップスの大元を辿るとブルーズになるという話。
ブルーズってなんだい?という質問にざっくり答えを書くと、アメリカに連れてこられた黒人たちがギターを弾き気分を歌ったもの。さらにその元は何かの作業(単純作業は大変なものですいつの時代も)の時に歌った歌とかだったりするらしい。
日本でも田植え唄とかありますね。
祭りの時とかに歌う「なんとか節」みたいなものも、日頃の大変な日常の憂さを祭りにかこつけている気配がします。(調べてません)

最初はギター一本の弾き語りだったみたいです。おそらくギターが一番身近だったんでしょう。
コード進行に単純なルールがあるのは、「おい、いつものやろうや」と気軽に歌うために作られたルールなんじゃないか、と思う。
「なんとか節」もメロディ知らなくても踊れますし。57577ですよ、っていう短歌とかとも同じですね。

そこから始まっても人は「おお、もっとすごくして行ってみようぜ」てなもので、技術が発展していったりします。コード展開も複雑にしていこうや、とか楽器も色々足して行ってみようぜ、とか。そうするとたくさんの楽器が必要になるし、演奏技術もいるようになります。
すると、「あれ?ただ感情を爆発させたかっただけなのにやらないといけないことが多いしお金がかかり過ぎるだろ」、となる。
そこらへんに捨ててあったギターをかき鳴らして歌えば良かったのに。

ところで、週に一度くらい、各国、各都市の音楽ランキング、みたいなのを聞く。
ニューヨークとか、ランキングの多くがラップミュージックだったりする。

歌詞の内容はブルーズに比べると複雑だけど方向としては同じようにシリアスな内容や鬱屈した気分を歌ったものが多い印象がある。
これってパソコンが昔のギターと同じようなものになってきたからなのかなあ、とか思う。
ヒップホップとかの音楽は複雑なコード展開がそんなにあるわけではなく、重要なのはいかにかっこいいリズムと音色かということのようだ。
ルールは韻をいかに入れるか、みたいなことらしい。
ルールが固定されてるからラップバトルみたいなこともできるわけですね。
短歌で競い合うやつ(名前忘れた)と同じだ。

短歌で例えすぎですかね。


別に自分でリズムトラックを作らなくてもフリーで転がってるものでもいい。
そこに自分の気分をかっこよく韻を踏んで歌えばいい。
結局これはブルーズと同じなのではないかしら。
ということで、以下にありものをつなぎ合わせて作ったものを貼っておきます。これがかっこいいかどうかは置いておいてください。

これはあまりルールはわからないままですが、とにかく適当にパソコンにあった素材を適当に重ねて作ったもの。
今の若い人は生まれた時からパソコンがあるし、スマホがあります。
きっと手軽にこんな風なリズムが作れるでしょう。
それって結局、昔のギターと同じってことじゃないですかね。
誰もが
気軽にリズムを作って、その時の気分を歌う時代がもう来ているのでしょう。
大体歴史は同じような繰り返しをするものです。
そうなるとラップミュージックはこれからやはり複雑に、より技術が必要な進化をとげていくんじゃないか。これをやるためにはもっと複雑な作業が必要だし〇〇が必要だよね、とかこんな演奏技術が必要だよ、とか。

そうするとまた、それに反発する動きが出てきて、そのときやはり気軽に誰でも手にすることができる楽器(なんだろう?)に戻り、新しいジャンルができるのでしょうか。
どんな楽器を使ってどんな音楽が生まれるのか見てみたいですが、それがどのくらい先になるのかはわかりません。
AIとかが絡んでくるんだろうかね。

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