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タオバオに出店したいのですが、、
友人の紹介で、
「タオバオに出店したいが、手助けをしてくれないか?」
という相談を頂いた。
「淘宝网(taobao wang)」タオバオは、中国のアリババグループが設立したオンラインモール。
中国のオンラインショッピング市場シェアの約70% と言われている。
とにかく超巨大なプラットフォームである。
私は中国で、15年以上ビジネスをしていて、現地に住所も法人もあり(従業員4人の小さい会社です。)、なので当然、中国語も話すし、現地に人間関係もある。
そのため、こういった相談は時々頂くし、私も積極的に対応するようにしている。
依頼主は日本でEC小売をされていて、巨大市場:中国でもやってみたい。 個人で事業をされていて、独自ブランドは無く、BtoC で、仕入れー販売 をされている。 当然だが、中国には法人も住所もなく、銀行口座もない。
実は、私自身、タオバオで販売をしてみようと出店をしたばかりであり、しかし、私は小売も ECも 未経験で、、これは、何か協力体制を築けるのではないか? と期待もあった。
タオバオは個人でも出店できるモールだが、
絶対条件として、アリペイのアカウントが必要、そして、そのアカウントは中国国内の銀行口座と紐付けされている必要がある。
アリペイ(中国語: 支付宝、英語: Alipay)とは、中国のアリババグループの決済およびライフスタイルサービスで、主にはオンラインとオフラインの決済機能を提供している。
銀行口座開設には現地の住所、電話番号、身分証=外国籍ならパスポートと居留証 が必要であり、依頼者は、残念ながら、要件を満たせない。
では、個人ではなく、法人として出店できないか?
中国に会社を、現地法人を作ってしまえばいい?ではないか?
法人設立は 難しくなく、私も4社の設立登記に関わった経験がある。
設立登記する法人の法定代表人が中国国内にいる必要はなく、当然、外国籍でも構わない。 資本金も現在は金額に制限なく、入金時期も10年以内。 以前は資本金が中国国内の口座に入金したことを会計事務所が確認証明しなければならなかったが、現在はそれも必要ない。
一連の手続きは代行業者がやってくれる。
会社の銀行口座と紐付けてアリペイのアカウントを取得すれば、タオバオに出店できる。
問題は、①会計士1名が必要 ②登記住所が必要
③会計士とは別に財務の責任者(監査役を兼任)1名が必要
①会計士・・会計事務所と契約すれば解決。
帳簿も作ってくれるし、決算や、税の申告などもやってくれる。
ただし、当然お金がかかる。
毎月いくら、半年ごとに前払い などのように、固定費が発生する。
そして、そもそも、まず契約してもらえない のではないか?
外国人の会社で、実際は国内には誰もいない会社と契約してくれるか? 先払いならやってくれるところもあるだろうか?
②登記住所・・グレーなとこ。。
登記手続きの代行業者が 登記できる住所を見つけてきてくれるので、登記はできてしまいますが、ウソの住所で登記するわけで、、。。
当局のご機嫌次第で、グレーはクロになる。
ただし、彼の国では、ウソの住所で実態のない会社を登記 は、結構みんなやってる。。 その実態のない会社で、悪事を働くと、もちろん、お縄に掛かるが、そうでない場合、普通は、何もない。
③会計士とは別に財務の責任者(監査役を兼任)1名が必要・・監査役は、外国人でも 中国国内にいなくても 構わない。しかし、一般に監査役は財務の責任者を兼任する(登記上)ため、中国にいる人 が必要。
イレギュラーだが、監査役を依頼主の身内から一人選任し、財務に関しては依頼する会計事務所の担当者にお願いする ということができるかもしれない。
①②③をクリアするには、会計事務所との契約にかかっているが、高めの報酬で、
半年分デポジット 1年分先払い とか、そういう条件なら、可能性はあるように思われる。
実は、私自身が個人でタオバオに出店することは可能で、それを依頼者にまるごと貸してしまえば、最も簡単なのだけど、、
*単純に、あまりよく知らない人に貸したくない。
*アカウントの貸し借りは禁じられているので、バレるとややこしそう。
*そのうち自分で使いたいかもしれない。
*当然売り上げは私の口座に入ってしまうが、中国から外国にお金を動かすのは、少々面倒が多い。
*手間やリスクに対して、私の利益が十分に保証される気がしない。
以上のような理由で、私の名前を使うのはやめておこうと思う。