Amazon BasicsのGoProケースが便利すぎる
今回は、ライブ配信現場で使う機材の収納・運搬というちょっと地味な話をしてみたいと思います。普段、筆者は機材の運搬にペリカンケース(実際にはPelican Products社が2009年に買収したHardigg社のStormケース)を使っていますが、中に入れる個々の機材はプラ段で自作したケースや、百均のビニールネットケースなどに小分けして収納しています。
ペリカンケースは、機材に合わせてカスタマイズできるウレタンフォームの緩衝材や仕切りなども提供されているのですが、現場によって利用する機材が異なるため、いまのスタイルに行きつきました。
大活躍のAmazon BasicのGoPro用ケース
そんななかで、活用しているのが、Amazon Basicの「カメラケース(GoProカメラ用) キャリングケース」です。この製品には、サイズがSとLの2種類展開されていて、利用する機材で使い分けています。
Blackmagic Video Assist 4K
はじめて、このケースを使ったのが、Blackmagic Designの7インチ液晶モニタ兼レコーダの「Vidoe Assist 4K」です。タッチパネル式の液晶面が大きいため、さすがにビニールメッシュケースというわけにもいかず、ケースを探していました。そこで、いきついたのが今回紹介するケースの「Lサイズ」ですが、ほぼピッタリだったのです(一切緩衝材の加工はしていません)。
現行モデルの「Video Assist 7” 12G HDR」や「Video Assist 7” 3G」は、幅と厚さが3mmほど大きくなっているので、そのままでは厳しいかもしれませんが、緩衝材カットなどをすればいけるのではないかと思われます。
写真ではわかりやすいように液晶面を上にしていますが、実際には液晶面を下にして普段は収納しています。ACアダプタとMini XLR→XLR変換ケーブルも一緒に入れています。他の機材ではあまり使わないような付属品も一緒に入れておくと、現場で“必要なものがない!”というような事故を防ぐことにつながります。
Blackmagic Video Assist
こちらは、5インチのVideo Assistです。こちらはSサイズですが、さすがにそのままは入らず、緩衝材をカットして、収納スペースをつくりました。本体の1.0/2.3 DINコネクタが飛び出ているので、その部分は切り込みを入れています。
本体、ACアダプタのほか、1.0/2.3 DIN→BNCのケーブルも一緒に入れています。
Blackmagic WebPresenter HD
Blackmagic Designのキャプチャユニット兼RTMPエンコーダとなる「WebPresenter HD」です。Sサイズで、緩衝材を外してしまえば、見事に収納できます。おそらく、他の同社のTeranex Miniのシリーズも適合すると思います。
隙間には、電源ケーブルを入れておくとちょうどよい感じです。電源ケーブルは、一部ではおなじみの、アイネックスの細めのものがオススメです(定格が一般的な15Aではなくて、7Aなので消費電力が大きな機材では利用できないのでご注意ください)。太い電源ケーブルだとちょっと厳しいかなと思います。
TC ELECTRONIC CLARITY M
TC ELECTRONICのラウドネスメーター「CLARITY M」ですが、これも見事にLサイズが適合します。こちらも普段は液晶面を下にして収納しています。ACアダプタ周りは若干緩衝材をカットしています。ACアダプタのほか、付属のブレイクアウトケーブル、スタンドのネジを回すための六角レンチ、AES/EBUの変換コネクタなどを入れています。
ACアダプタのDCプラグが映像系では珍しいセンターマイナスなので、機材と一緒に入れておけることは事故防止にも役立ちます。
Blackmagic ATEM Television Studio HD
Blackmagic DesignのスイッチャーATEM Television Studio HDですが、これはLサイズの緩衝材を外した状態でちょうどいい感じです。
Telanex Miniのシリーズもそうですが、本来はラックマウント前提の機材ではあるものの、現場によって構成がかなり異なるため、ラックマウントしない状態で使っているので、こうしたケースがあると便利です。電源ケーブルは、やはりアイネックスの細めのものを採用しています。
PreSonus Studio 68C
PreSonusのオーディオインターフェイスStudio 68Cです。こちらはLサイズで緩衝材を外した状態で利用しています。ぴったりという感じではありませんが、ACアダプタとUSCケーブル込みで収納できます。
ケースの外側に機材名を書くことも大事
多くの機材が同じサイズのケースに入っていることは、収納時にもラクな一方、現場によって違う機材の組み合わせで持ち込む必要があるときに、間違いがあると危険です。というわけで、ケースの外側に機材名を記載しておくことも重要です。