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楽しい公園が最適の避難場所になる防災公園 群馬県藤岡市

活動報告vol.1004

11月7日から9日の3日間、逗子市市議会総務常任委員会で行政視察に3つの市にお伺いしてきました。

視察内容について、3回にわけてご報告します。

今回ご報告するのは、群馬県藤岡市で、新幹線が止まる高崎市のお隣の市です。

藤岡市では、過去の豪雨災害と豪雪災害の経験から防災体制強化が取り組まれ、市街地の中心となる場所に防災公園を作り、平時は子ども達や家族が楽しめる場所として、そして平時の防災教育の場所として、災害時には仮設住宅建設地・車避難者の避難場所としての総合的な機能を持つ拠点として整備されています。

まずお伺いしたときに、一番目を引く大きな防災倉庫に驚きました。

相当量の衣食住に係る備品が備蓄されていました。

防災公園の工夫は、
・普段は遊具や休憩所として使用されているところが、テント布をかぶせるとそのまま避難できる場所になる工夫
・太陽光発電による独立的な電源確保と、USBポートなども完備している工夫
・井戸による生活用水の確保
・大規模な駐車場による車避難者の受け入れ場所
・ヘリコプターの発着場所
・合計250戸の仮設住宅の建築を想定した芝生エリア
などでした。

普段から触ることができるものが防災に役立つものであることは、防災教育上とても有益と感じました。
視察当日も、実際に多くの市民の方がお越しになられていました。

逗子市においては、地震、洪水、土砂崩れなどとあわせて、津波災害が想定されており、現在想定している津波災害においては、市街地のおよそ3分の1程度が浸水する予測が出ており、大人数の避難先の確保と、生活ができる物資の確保が急務と考えています。

拝見させていただいた防災公園の様々な工夫点をもって、逗子市現在ある公園の災害の有効活用とあわせて、災害時の活用拠点となれるような工夫や、新たな拠点整備を検討してみたいと思います。

百聞は一見に如かずといいますが、藤岡市の行政視察をさせていただき、今後の街づくりの大きなヒントをいただきました。

ご協力いただきました藤岡市役所の皆様、誠にありがとうございました。

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