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時系列を追うことでウクライナ問題の真相に決着

今日はウクライナ問題について根本的決着をつけるべきとても重要な内容を紹介させていただきますのでどうぞ最後まで目を通していただければ幸いです。
これによって「先に手を出した方が悪い」という私たちに喧伝された観念が覆ることになるでしょう。

最後まで読んでいただけない方にも結論だけは見ていただきたいので先に書いておきます。

ロシアが先に手を出したのではないし国際法にも違反していません!

ということでそれがどういうことか見ていきたいと思います。
どうか、最後までお付き合いください。

2カ月前の私の投稿ですが、この時点では先に手を出したのはロシアだと一般的にされていました。
ところが・・・。

今年4月に公開されたスイスの軍事情報元大佐ジャックボー氏のインタビュー記事のリンクを紹介させていただいてましたが、この時同じく公開されていた「ウクライナの軍事情勢」という氏のとても大切な論説記事を見落としていました。

こちらに日本語に訳された記事が紹介されています。

日本語にすると非常にわかりにくい表現もあるので、私なりに意見を挟みながら重要だと思われるところだけ簡潔にまとめさせていただきたいと思います。

まず、戦争を正当化するためではなく、どうして戦争が起こったのかを分析することが大事だということ。
つまり、ジャックボー氏の論説はロシアを正当化するためではありません。
NATOで様々な訓練作戦に参加していた経験から事実関係に基づいて客観的時系列で詳細に戦争に至った経緯を説明しているものです。

まずウクライナ紛争の根源
2014年ウクライナ東部のドネツクとルガンスクの2つの共和国は独立ではなく住民投票による自決であったということ。
彼らを「分離主義者」「独立主義者」とか「親ロシア」と呼ぶことは間違った認識で、「ロシア語話者」とすべきと。
なぜなら親ロシアということでロシアがまるで紛争の当事者のように誤認識されてしまうからです。
むしろ、プーチンはこの国民投票に賛成していませんでしたし、共和国もウクライナから分離するために生まれたのではなく、ロシア語を公用語として使用することを保証してもらうためでした。
紛争の発端は、2014年2月23日にウクライナ政権がロシア語を話すことを禁止したことでした。
それはウクライナ語を話せない住民にとって生活、仕事、教育、あらゆる面で支障をきたしました。
それで反発したロシア語話者たちが平和的なデモで抗議、それに対してウクライナ政府軍と極右思想の過激派民兵による激しい弾圧が始まったのです。
軍による砲撃、民兵による拷問、レイプ、虐殺が繰り返されました。
ロシア語話者たちが自決的に共和国として身を守ろうとしたのは当然のことでしょう。
ウクライナ軍による攻撃が続く中、ロシア語話者たちによる防衛も行われるようになり、当時NATOにいたジャックボー氏はこの紛争について調査をしたそうです。
すると、OSCE(欧州安全保障協力機構)の報告にあるようなロシアの関与、たとえばロシア語話者側にロシア軍からの兵器の搬入はみられませんでした。
では、彼らはどうやって戦っていたのでしょうか。
それはウクライナ軍の中にもロシア語話者たちやそれに対する攻撃を躊躇する兵士たちもいて、武器を抱えたまま東部の共和国側に亡命したことによるものだったというのです。
その数はなんと大隊、連隊レベルのもので、戦車、大砲、対空砲などがありました。
そして2015年2月共和国軍はデバルツェボの戦いで大勝し、第二のミンスク合意に至ることができました。
その合意文書の内容が大切なのですが、決してウクライナから独立するためや、ロシアへ編入するといったものではなくウクライナ国内での自治を認めてもらうための内容でした。
だからロシアとしてはミンスク合意の履行を要求はしましたが、ウクライナ国内の内政問題だからと交渉の当事者になることは拒否してきました。
そのことの証拠として今年2月24日以前にはドンバスにロシア軍がいなかったことも確認されている大切な事実です。

さてウクライナ軍のほうはどうだったかというと、幹部の腐敗で弱体化し国民の支持を得られなくなっていました。
そのため徴兵にほとんど人が集まらなくなっていました。
多くの兵士に自殺と脱走が相次ぎ、戦いを拒否する者が後を断ちませんでした。
そこでジャックボー氏がNATO将校としてウクライナ軍立て直しのために長期プログラムを組んだのですが、ウクライナ政府は早急に対応したいため外人兵などを含む民兵で軍を補給するようになったのです。
西側はウクライナ軍の残虐な行為をロシアのプロパガンダだとしましたが、実際に残虐な行為を行ったのはアゾフ連隊に代表されるネオナチ思想を持った彼ら民兵でした。
そのあたりはドンバスのドキュメンタリー2016で見ることができますので時を2021年まで飛ばしましょう。

2021年10月ウクライナ軍はミンスク合意に反して無人爆撃機でドネツクの燃料庫を攻撃しました。
アメリカでは一部そのことがマスコミに取り上げられましたがヨーロッパでは隠されました。

2021年11月下旬、プーチンはアメリカNATOに「ウクライナの中立。核ミサイルを配置しない。NATOに加盟しない。」の3つの和平条件を求めましたが、バイデンがそれに応じることはありませんでした。

2022年1月18日にはドンバスで化学事故を起こそうと工作した外国人傭兵部隊をドンバスの共和国軍が迎撃していますが、この部隊もアメリカが指導していたのではないかとジャックボー氏は述べています。

そして2022年2月、事態が急展開を迎えることになるのですが、アメリカは戦争が始まることを予期していたのに、ロシア軍はぎりぎりまで戦争になることを考えていませんでした。
(そのことはロシア兵にとっても急なことで開戦当初、ロシア兵たちが戸惑いを覚え、戦力も集中できなかったことなど西側でも報道されていた内容と辻褄が合います。)

一方、2月17日にバイデンがもうすぐロシア軍によるウクライナへの攻撃が始まるということを述べていました。
(おかしいですね。ロシアは戦争をする気がなかったのにアメリカはそれを予知していた。ということは、つまりアメリカが意図的に戦争を起こすから予知できたということになります)

ウクライナはミンスク合意の適用を拒否していましたが、それはアメリカによる圧力であることが明らかだとジャックボー氏は述べています。
プーチンはバイデンとNATOにミンスク合意を守るように要請をし続けたのですが、ウクライナ軍は2月15日以降、東部への攻撃を開始。
(つまり、これが実際の戦争開始時期と言えます。)

ロシア軍を挑発するように日ごとにその攻撃頻度をどんどん増していきます。
以下は、ミンスク合意に反したウクライナ軍による東部への攻撃回数についてOSCE(欧州安全保障協力機構)の監視員による日報です。

 2月
   15日   41件
   16日   76件
   17日   316件
   18日   654件
   19日  1413件
 20~21日   2026件
   22日    1484件

https://www.osce.org/special-monitoring-mission-to-ukraine/512683
OSCE

↓ このことを裏付ける日本時間2月22日付のプレジデントへの投稿記事
東部への攻撃が激化していてプーチンが軍事介入の選択をせざるを得なくなる。それを避けるにはミンスク合意が鍵になると言っていました。

そこでプーチンは共和国のロシア語話者たちが滅びるのを傍観するか、国際問題を引き起こしてでも軍事的救助に向かうか、選択を迫られることになります。
それまでは共和国の独立に前向きではなかったプーチンが動きました。

2月21日 ドンバス2共和国の独立を承認し、友好・援助条約に調印
2月23日 ドンバスへの砲撃は続き、両共和国はロシアへ軍事支援を要請
2月24日 国際連合憲章51条を発動し防衛同盟の枠組みでの相互軍事支援を規定

この日プーチンは演説を行い、ウクライナの非軍事化と非ナチ化を掲げ特別軍事作戦として共和国救済に軍を送りました。

西側はこれらの経緯を隠し、ロシアがいきなりウクライナ侵攻を始めたと報道したということです。
2月24日に戦争が始まったとしているのはロシアが国際法に反する行為をしたように印象付けるためだったのです。

その後の、ロシア軍の作戦内容はセキュリティーが優れているため計画の詳細はジャックボー氏でもわからないそうですが、現時点では様々なことが明らかになってきていますし、今後もそれがさらにはっきりしていくことでしょう。
ただ、現時点でも西側情報とロシア情報はまったく違った解釈、真逆の内容となっています。
しかし、ジャックボー氏がこれを解説した時点4月初めにおいても、ロシア軍が行った攻撃は民間人に対してではなく、ウクライナ軍の非武装化、包囲、航空、防空システム、ネオナチの破壊・無力化であり、領土侵略、占領、ではないことが判明しています。
たとえばチェルノブイリ原発の破壊工作を阻止するために入ったロシア軍とウクライナ軍が一緒に原発を守っている映像は西側では隠蔽されています。
西側情報ではキエフへ侵攻したのはゼレンスキー大統領を排除して占拠するためだったとしていますが、最初からゼレンスキーを殺害するしたり追放するつもりはありませんでした。
(それを劇的に守られたような記事が日本でもニュースで流れていましたがほんと呆れます。)

ロシアは軍事作戦を進めながらも政治的解決を求め続け欧米の論客を驚かせたそうです。
プーチンは戦争を政治の連続と捉えて、戦闘中であっても流動的に移行することが可能と考えているのです。
しかし、戦争を終結させたくない西側はロシア悪を煽り、ウクライナを支援しようと武器を送り民間人全員に武器を配布、最後の一人まで戦うようにゼレンスキーに指示、演説を行わせています。
その結果、どういうことが起きているか。
それは私が集めた情報でジャックボー氏の内容からは逸れますが、過激派による民間人への攻撃、民間人同士での虐殺行為、武器の扱いに慣れていない兵士が使い方もわからないまま戦死、ロシア軍へ投降しようとした兵士たちが後方から裏切り者として撃たれたりしています。

西側、日本からの支援が人の命を奪っている結果になっていることにお気づきでしょうか。
ヨーロッパ各地ではそれに気がついてウクライナ支援に対する大規模なデモが起こっていますが、日本は腹立たしいくらいおとなしいものです。

どうしたら戦争を終わらせられるか、それはロシアの主権の問題ではなく、西側、私たちの意識の問題なのです。

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