教会が生まれた！

十字架にはりつけにされた、わが子を見上げて、悲嘆の涙を流す母マリア。その傍らで、愛する師を見上げ、涙を流す、いちばん若い弟子ヨハネ。

でも、十字架上のイエスは、二人にやさしく声をかけてくれた。

イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。 それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」
ヨハネによる福音書 19:26-27 新共同訳

こうして二人は「教会」になった。

それから三日後のこと。。。

イエスの遺体が墓から消えたという驚きの知らせに、状況を理解することができず、当惑しながらエマオへ向かって歩く、クレオパとその妻マリア。

でも、いつのまにか復活のイエスが寄り添って歩き始め、二人を励ましながら、聖書の説き明かしをしてくれた。

二人は、「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」と語り合った。
ルカによる福音書 24:32 新共同訳

こうして二人は「教会」になった。

今日の聖書の言葉。

二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。
マタイによる福音書 18:20 新共同訳

悲しみと失望のどん底で、でも、そこにイエスがいて、言葉をかけてくれるなら、二人はイエスを加えて三人になり、「教会」になる。

説教壇は無い。オルガンも無い。備え付け聖書も無い。聖餐式のカップと皿、洗礼盤も無い。祭服も聖歌隊も無い。椅子も床も天井も無い。使徒信条も式次第も会則も無い。何も無い、ないないづくし。。。

でも、たしかに、そこにイエスがいるから、二人は三人になり、「教会」になった。

「教会」の最少要件にして最大要件。。。それは、イエスだ。