見出し画像

クララのばか31〜膝治療記録〜

むかし、田舎芝居で憎まれ役の婆さんが、若者にやり込められて引っ込みがつかなくなり「あいたたた、神経痛がでおた(出来した)あいたたた・・・」と言いながら舞台袖に消えて行き観客が喝采を送る、というシーンを何度も観た記憶があります。
事ほど左様に「神経痛」という病は原因もきっかけも症状もまちまちで、都合よく出来する眉唾ないかがわしい様な病という印象がありますね。

11月の終わり頃から、頭を下げたり咳き込んだりした時に左頭頂部がズキンと痛む症状があり、12月7日の人間ドックで医師に相談したところ「2〜3週間続いたら検査した方が良いですね」との事で予約でも取ろうかと思っていたところ、ドックの結果が送られて来て「リウマチ科に紹介状」が付いて来ました。当病院にはリウマチ科はないので知り合いの看護師に聞いて、良さげな病院に行って診察と尿・血液検査、結果が出るのに何もなければ1週間程度、病理あったら数週間かかるとか。

1月13日、勤務中に右の側頭部にズキンと電気が走る様な痛み。
痛みの感覚と強さがだんだん増して来るので、いつもより少し早めに切り上げて帰宅するも運転中にエンジン音が変?やたら低音が響く。「これは記憶にあるメニエール症の初期症状耳鳴りのひとつ」そういえばこのところ目眩が強くなって来ているな・・・
ズキンという痛みは夜ベッドに入っても続いていたが右側を下にして寝ると痛みが来ない(あるいは軽い)のでそうやって過ごすもなぜかその姿勢だと鼻が詰まってシーパップが使えない。「まぁいいさ明日になれば・・・」

1月14日、朝から痛みが増している。
駐車場の車を入れ替え妻を送り出した後、もう一度ベッドに入るが、痛みが強くて眠れない。「これは・・・頭の病気か?目眩もメニエールじゃなかったらヤバイから検査に行こう」
幸い私の住む街には検査機器があってすぐに診てくれる脳神経外科があるのでそこへ。
「8月に膝を手術してプレート入ってますけど。」「大丈夫、検査は頭で距離があるから」
MRI撮影の結果「問題ありませんね、綺麗なものです。目眩をおこす箇所も問題ありませんから、メニエールじゃないですかね。」「痛いのは多分、神経が過敏になって起こる疼痛、いわゆる『神経痛』というやつだと思います。薬出しますか?」「お願いします。メニエールの方は耳鼻科に行きますから神経痛の方だけ。」
耳鼻科は予約制で午後4時前しか空いてなかったが予約はできた。朝飯のパンを買って薬を流し込み寝ようとするも痛みがひどい。
それでも、うたた寝くらいはしたのか気づいたら4時間ぐらい過ぎていた。昼飯と一緒にもう一度薬を飲んで妻を美容院に送った後、耳鼻咽喉科へ。
いつもの様にアイマスクをして撮影、「メニエール症状出てますね。聴力検査もして」

左がティンパノメトリー、右が聴こえ

聴力検査は以前は無かったティンパノメトリーという鼓膜の奥の状態を診るものもあって「圧力も正常な範囲なので中耳炎は無いですね。痛みは耳ではないでしょう。聞こえは低音がかなり悪いのでメニエールで間違いないでしょう。」「脳神経外科で何の薬出されました?」「す、すみません。お薬手帳を家のテーブルに忘れて来ました。」
「困ったねそれが解らないと処方出来ない。ビタミン剤じゃないですか?普通はそれを出すけど?」「違いますクロ、とかケサとか2種類で・・・」「○○○○じゃないですか?」「違うと思います」「困ったな、じゃぁね副作用の少ない漢方を出しておきますから、治らなかったまた来て、その時に手帳忘れないように」
雨で暗くなり始め夕方の渋滞も始まった道を妻を迎えに走りながら「あ、頭の痛みが消えてる。」
これが「神経痛」ってヤツですか。いよいよジジイも極まって来た感がある今日この頃であります。
帰ってからお薬手帳アプリをインストールしましたとさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?