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低迷打破の有効手は?
偉そうにそんな事を宣う立場にはございません。
嘱託じじいのたわごとです。
その上で申し上げたい。
かつての瓦版や新聞がラジオになり映画がテレビになった時代、低迷した彼らはどうしたか?どの様な工夫をして新しい顧客を獲得したか?
あるいは自らの姿を変えて新しいメディアに変遷して行ったか?
なんてメディア論は散々言われ尽くされていますが、実は目の前の数字(視聴率)については方法論もノウハウも形として残されていません。
事例研究は山ほど行われていて、今まさに良い数字を叩き出す番組があれば、それこそ節操も無くプライドも投げ捨てて模倣に走り(パクリと言って昔は恥じた)世の中のテレビがみんな同じ様な番組ばっかりになった挙句、全体として数字が下がるスパイラルに陥っていたりします。
いやいや、そこじゃなくて。
横並びでローカルニュースをやっている中でかつてはダントツ1位だったのが今や3位に甘んじている状況で、きっと色んな事が話し合われ企画だのニュースとWebとの交流だの構成だの議論されている事でしょう。
が、
無責任な立場から言わせて頂けるならば、原因はそんな所じゃない。
何を伝えたか?なんて、横並びで同じ事やってるでしょ?
違いがあるとすれば、極めて簡単。
視聴者が「観たい」と思うかどうか?です。
じゃあ、何が観たいの?
わかりやすい綺麗な映像、聞き取りやすいクリアな音声・ナレーション、BGM、信頼できてなおかつ親近感を抱ける伝え手(アナウンサーなど)、的確で邪魔にならない字幕(もちろん誤植なんか無い)
で、誰が頑張れって?
残念ながらほぼ全部ですね。
カメラを取り替え(あるいは高画質設定に変更して)カメラマン研修を実施して画角研究を行い的確な映像をれる者だけカメラマンと呼ぶ。
VE任せではなく、専門職の音声マンを育成し、雑踏の中でも目的の音をキチンと録れる技術を身に着ける。
取材してきた映像音声をプレビューして良かった所足りなかった所をディスカッションする文化を醸成する。
何より、時間管理をして、完成したVTRをカメラ、音声、記者(ディレクター)、編集者、デスク立ち会いでプレビューして修正完成させてから放送する。
言ってしまえば、これらの事は、世界中のテレビ局で行われている当たり前の事で、それが出来ていないんだから、数字が下がるのは当たり前なんですよ。
な〜んてな(長さん風)