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"着うた"を知らない大学生とサービスのレトロ化

昨日、レトロとマーケティングに関する話を紹介しました。

投稿後に思い出したことがあるので、追記的な記事を書きたいと思います。

少し前のゼミにおいて、研究の流れから、関学の西本先生・阪大の勝又先生の「メガマーケティングによる市場の断絶と創造:着メロから着うたへ」を紹介する機会がありました。

そこで学生から受けた質問が、「着うたって何ですか?」
正直、衝撃を受けたことを今でも覚えています・・・

今の大学生の世代は、ガラケーを持ったことのない世代ですので、着うたを知らなくて当然なのかなあ、なんてことを思いました。

さて、とある同僚にこの話をしたところ、「サービスは終了してしまうと、後に残らない」といった話になりました。

昨日の記事でも紹介しましたが、黒電話やタイプライターといった製品に関しては、(おそらく)生産がされていない現代においても、どこかで触れることができます。

しかし、サービスはそうもいきません。サービスの提供が終わってしまうと、その瞬間に誰も利用できなくなってしまいます。

そのため、もしかすると、製品とサービスといった財の特徴の違いによっても、ノスタルジックな気持ちが喚起される度合いが異なるかもしれません。

また、製品とサービスを組み合わせて提供することで、よりノスタルジックな気持ちになる可能性もあるのではないでしょうか。

例えば、「ガラケー」という製品にも当然なつかしさを覚えると思いますが、そこにサービス(e.g. 着うた、着うたフル)を付随して提供すると、より懐かしさを覚える・・・といった感じです。

昨日も書きましたが、ノスタルジックマーケティング、まだまだ研究の余地があるかもしれません。

以上、昨日の補足的な記事でした。
ぜひ昨日の記事もご覧いただけると嬉しく思います。


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