お試し移住と観光マーケティング
日曜日の初耳学という番組で、「お試し移住」という取り組みが紹介されていました(※Tverで11月21日まで見れるようです。前半のマーケター・森岡さんのお話しも面白かったので、ぜひ)。
地方への移住に関心はあるものの、いきなり移住は・・・という方向けに、短期間現地に住むことができる「お試し移住」。
なんと、2021年度住みたい田舎ランキング第一位が愛媛県西条市ということで、番組内では西条市の取り組みが紹介されていました。
移住という決断は、かなり勇気が必要なものになります。
そのため、実際に現地に行ってみたうえで、様々なことを確認し、決断をしたいと考える方が多いでしょう。
西条市では、交通費や宿泊費など完全無料で、教育や医療、ご近所付き合いなど様々なことを体験・確認することができるようです。
移住検討者にほとんど負担はないため、気軽に現地を訪れ、西条での生活を体験することができます。
実は、マーケティングにおいても観光・地域活性化は研究対象の一つになっており、多くの学術論文が出版されています。
例えば、国内のマーケティング雑誌で観光の特集号が組まれていることもありますし、英文雑誌であればJournal of Vacation MarketingやTourism Managementなど専門誌が数多く存在します。
アイトラッキングを使った広告に関する研究やVRを使った研究(※1)など、最近の研究ではハイテク機器を導入した研究成果も発表されています。
実務的な内容も多い印象があり、実務上のヒントも何か得られるかもしれません。
移住者や観光客の増加は地方にとって重要な課題であり、観光学や観光マーケは、今後注目テーマの一つになるのではないでしょうか。
※1: 例えば、
・Kong, S., Huang, Z., Scott, N., Zhang, Z. A., & Shen, Z. (2019). Web advertisement effectiveness evaluation: Attention and memory. Journal of Vacation Marketing, 25(1), 130-146.
・Tussyadiah, I. P., Wang, D., Jung, T. H., & tom Dieck, M. C. (2018). Virtual reality, presence, and attitude change: Empirical evidence from tourism. Tourism Management, 66, 140-154.
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