観光マーケティングを知るための学術雑誌
観光や地域活性化においても、マーケティング的な視点で分析をする研究が増加しています。
例えば、「観光客を増やすには、どうすればいいだろうか?」「観光客の満足度を上げるには、どうすればいいだろうか?」といった問いは、観光政策においては重要なテーマかと思います。
こうした問題意識において、マーケティングにおける「顧客の獲得・維持」や「顧客満足度の向上」といった手法や研究成果は、応用できる部分もあるでしょう。
実際に、英文雑誌では、観光マーケティングの専門誌も出版されており、様々な手法・観点からの論文が掲載されています。
観光マーケティング関連の中で、トップレベルのインパクトファクターを誇っている学術雑誌は、Journal of Travel ResearchとTourism Managementが挙げられます。
どちらの雑誌も、インパクトファクターが10を超える影響力が高い雑誌になります(※1)。掲載されている論文は様々ですが、最近はやはり、コロナ関連のテーマが多い印象があります。
他にも様々な専門雑誌がありますが、例えばJournal of Vacation Marketingも比較的有名な雑誌かと思います。
この雑誌には、個人的にお世話になった先生方が、関空で集めたデータを使った研究を発表されているので、ぜひ読んでみてもらえると嬉しいです!(※2)
観光政策は、都市圏においても地方においても重要なテーマかと思います。
こうした学術雑誌では、世界中の様々な事例・分析を知ることができるので、気になる論文をチェックしてみると、ヒントを得られるかもしれません。
※1:執筆時時点
※2:Li, X., & Katsumata, S. (2020). The impact of multidimensional country distances on consumption of specialty products: A case study of inbound tourists to Japan. Journal of Vacation Marketing, 26(1), 18-32.