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大学院進学前に、やっておいた方が良かったこと【マーケティング編】
今回は、大学院でマーケティングを専攻したいと考えている方向けに、進学前にやっておいた方が良いことを、いくつか紹介したいと思います。
1. 論文に読み慣れておく
日本語であれ英語であれ、論文を読むことは簡単なことではありません。
特に慣れていないうちは、1本の論文を読むのに、膨大な時間がかかってしまいがちです。
そこで、進学前に論文をいくつか読み、慣れておくといいかと思います。
論文をたくさん読むうちに、要所が感覚的に分かって、読む時間の短縮に繋がります。結果として、必要に応じて速読的な読み方もできるようになります。
おそらく、いきなり英語で読むことはハードルが高いため、まずは日本語で執筆された論文を参照するといいでしょう。
論文の内容で分からない点があったとしても、教科書や他の分かりやすい論文で勉強しながら読み進めていくと、少しずつ力がつくはずです。
2. 統計分析の基礎を勉強しておく
マーケティング研究において、様々な分析手法が用いられていますが、近年では、統計的な分析手法を用いた研究が増加しています。
このような中で、統計分析の手法を勉強しておくことは重要になります。
手法を知っておくことで、自身の研究に活用できるだけでなく、論文の内容を深く理解することにも繋がります。
特に英文誌では、統計手法を使用する研究の割合が高まっているように感じます。そのため、統計分析以外の手法を中心に研究を進めたいと考えていても、基本的な知識を身につけておくことは、進学後に役立つでしょう。
3. 色々なテーマに触れておく
「これだ!」と思うテーマについて深く勉強することも良いことだと思いますが、(特に進学前に)テーマを決めすぎることはマイナスになる可能性もあります。
そのため、関心のあるテーマについて論文を読みつつ、視野を広く保って勉強しておくと、予想外の研究テーマが見つかるかもしれません。
以前も紹介しましたが、院生向けの教科書としては、以下のものがオススメです。研究成果が体系だって学習できるだけでなく、研究手法についても学ぶことができます。
また、論文に慣れることも兼ねて、いくつかの雑誌の内容をチェックする習慣をつけることも、いいかもしれません(学術雑誌に関しては、是非こちらの記事もチェックしてください)。
あくまで、私自身が「こんなことやっておけばよかった」と思っていることですが、進学を考えられている方の参考になれば幸いです。