事業を通じて地域の課題を解決する
新潟県上越市の山あいの場所に、私たちの会社はあります。
私たちがどの様な取り組みにより『地域の課題解決』を図っているのか、その一端をご紹介します。
会社紹介
私どもの会社は、株式会社三原田組(@新潟県上越市)と申します。地域の皆さまから支えて頂き、創業から72年の月日を重ねてまいりました。主な事業内容は、総合建設業、砂利採取業、生コンクリート製造業です。
建設業から見た地域の課題とは
現上越市は、平成17年に1市13町村で合併して出来た街です。
合併当初の人口は約21万人を数えておりましたが、少子高齢化の波には抗えず、直近(令和5年6月1日)では約18万人と減少の一途をたどっています。
建設業の担い手不足は全国各地で共通の話題ではありますが、上越市の場合はその影響たるや、私たちの生活に影響を及ぼしかねないものがあります。その理由は、上越市の山間地では背丈を優に超える積雪⛄を記録する雪国であり、道路除雪を担ってるのが主に私たち建設業だからです。
建設業の担い手が不足するということは、除雪の担い手も同じく不足することになります。現状のまま推移した場合、従来通りの除雪をすることが出来ない道路が現われるかもしれません…。
もちろん、そのような事態が起きないように、継続的な採用活動は勿論のこと、先進技術の開発等々、行政機関そして私たちも鋭意努力を重ねています。
でも、特効薬はありません…。
自分たちの得意分野で地域の課題を解決する方法を探る
私たちが担い手不足の解消に向けて採用活動をしても、1社で雇用できる人数には限りがあります。
そこで私たちの会社だからこそ出来るサービスはないのか考えました。
道路除雪作業時は建設機械を運転操作します。これには『車両系建設機械(整地等)運転技能講習』を修了する必要があります。私たちが自ら講習を開催して希望者へ資格を付与出来るようになったら、1人でも多くの有資格者を通年で輩出することが可能となります。それは、上越地域の担い手不足解消の一助になるのではないか…。
自社に目を向ければ、講習に必要な建設機械、運転操作を練習する場所、そして何よりも現場で培った知識と技術を兼ね備えたベテランのオペレーター(講師陣)が揃っています。
私たちの会社だからこそ出来る、『事業を通じて地域の課題を解決する』方法を見出した瞬間でした。認可を取得するまでには様々なハードルがありましたが、各方面方からご支援を賜り無事に開校へこぎつけました。
担い手の掘り起こし
資格を取得して自らのキャリアを切り開くお手伝いをするため、(株)三原田組上越トレーニングセンターを令和5年4月に新潟労働局より登録教習機関として認めていただき開校いたしました。
現在の開催科目は…
車両系建設機械(整地等)運転技能講習
ガス溶接技能講習
フォークリフト運転技能講習
小型移動式クレーン運転技能講習
玉掛け技能講習
その他不定期にて、各種特別教育
いままで全く建設業に関わりの無かった方のお申し込みが、回数を追うごとに増えています。建設会社への就職を希望する高校3年生が、夏休みを利用して資格取得をするケースもありました。
受講者アンケートを通じて一番多い理由はダントツ『除雪作業に従事するため』です。これはまさに、私たちが杞憂していたことが解決へ向けて動き出している証し。
【私達だから出来ることがある!】
小さな一歩にしか過ぎません。それでも確実に動き出しました。
これからも、『私たちの事業を通じて地域の課題を解決する』を胸に刻み、関わる全ての人に選ばれる企業へ成長してまいります。