福祉住環境コーディネーターを取ろう!
「この資格は勉強すればだれでも取れるよ」
・・・そんなことはない。
僕は、福祉住環境コーディネーター2級を合格している。それは、自分の仕事に役立つとか、そういうことは関係なく、趣味であり、興味があったからである。
最初に試験に挑んだのは、大学2年生の時(だったと思う)、だから20年も前の話である。その時のことが今でも通用するかは、少し横に置いて話を進めます。
まずは、試験の概要、といっても下記のサイトを見たほうが分かりやすいので、見てくださいね。
僕が受験した時の経験で、ポイントを話します。
①問題数60問くらい 試験時間120分 事例問題あり
②統計問題あり
③建築知識を問う問題あり
④100点中70点で合格(時々、難易度によって変わることもあります)
⑤マークシート方式だから、勘でもできる??(いや、無理です。)
公式テキストも僕が受験した時から少なくとも5回は変わっている。それだけ福祉制度の変化があるということだけどね。
昔のテキストの特徴では、①用語解説がまとめられてた。②建築知識のページ数が多い。③事例が少ない。という感じです。
因みに、、、
「2級合格」と言ったものの、5回受験して、5回目に合格!・・・なんです。では、3級は1回受験しましたが、不合格。だから、実はあまり偉そうには言えません。3級は、68点だったので「まぁ、次に受ければ合格するだろう」と思ったので、2級だけに絞って受験していました。だって、どちらも受けると受験料がかかってしまうので、ほどほどにしようと、そうしました。
受験料は、2級は6,600円、3級は4,400円なり(現在)。同日受験もできるから、2,3級を受けると11,000円。これは、痛い!
受験料と公式テキストを買って、予想問題集も買うとなると、これまでで50,000円くらいは使ったんじゃないかと思います。
でも、諦めなかったのは「福祉住環境」が好きだからかな。
2級は、5回受験!!
58点!62点!!66点!!!56点!!!!
72点(合格)!!!!!
という感じです。合格するまでに4年くらいかかりました。(その間に社会福祉士の受験もあったので、受験しなかった時もあります)
合格できなかった理由を自分なりに考えてみました。
①建築知識が弱い。
②一つの問題に悩みすぎて時間が無くなり、見直す時間が足りなくなる。
③テキストにマーキングしてばかりで、頭に入っていない。
そんな僕も、何回も受験をしていく中で、少しでも知識を増やそうと思い、途中で福祉用具専門相談員の資格取得もしました。この資格は、取得していても損はないと思います。福祉用具についての知識が身につき、住宅改修についてもテキストだけでない形で学ぶことができる。受講している時も福祉住環境コーディネーターも併せて勉強していましたが、役に立ちました。
取得してから
じゃあ、取得して仕事に活かせるの?と言われると、
・・・・・
・・・・・
ほんの少ししか活かせない。
まずは、履歴書には「2級」以上でないと書きにくい。それと、仕事に活かそうとしても、この福祉住環境コーディネーターは「+α」になり、建築士や理学療法士、作業療法士、福祉用具専門相談員などの主要な資格のサブになることが多い。
また、収入の見込みがない。2級を取得していると「住宅改修の理由書」を書くことができるけれど、1か月にそんなに多くの「理由書」を書くことはないし、1件書いても数千円くらいである。だから、単独の資格では難しい。
もちろん、介護業務の中で利用者から福祉用具や住宅改修の相談を受けた時には「アドバイスができる」が、お金にはつながらない。しかも、知識があっても、限られた範囲(施設内、自宅内、車いす、介護用ベッド)でしか活かすことができない。
じゃあ、取得しても意味がないのか、とも言いたくない。それは、社会福祉士などの試験のイメージに慣れることができるし、学習方法や会場の雰囲気、時間の使い方、事前の準備や心構えをイメージすることができる。
次へ進むの?
2級を合格したら、1級ということもあるよね。
でも、なかなかそこまでには行けない。学習する範囲が、広いし、前半(マークシート)と後半(記述式)となり、記述式ができるかどうか不安なんです。
合格率は、昔よりは上がったけれど、10%前後である。受験料は11,000円です。テキストは買ってはみたものの、考えさせてください。
区別してみると
3級・・・「自宅」を中心にした住環境整備、合格率60%くらい
2級・・・「福祉施設」を中心にした住環境整備、合格率30%くらい
1級・・・「地域社会」を中心にした住環境整備、合格率10%くらい
となる。
だれでも受験できるので、2,3級は挑戦してみてもいいと思います。
福祉に興味を持ってもらえるように。
建築と福祉の橋渡しになれるように。
利用者が安心して生活してもらえるように。
安心してアドバイスができるように。
ここで書いても、まだまだ伝わらないことが多いと思うので、自分でも調べてみてね。ただ、受験するかはよーく考えてからにしてくださいね。