シフトの迷い
シフト・・・勤務を組むのは簡単そうで、考えすぎると先に進めない。
だいたい15日までに翌月の勤務の希望をリーダーに出して、20日前後に勤務表が出来上がり!ということが多いと思います。それ以降でも、変更は可能だと思いますが、あまりにも突然の変更がないようにしましょうね。
介護保険法や障害者総合支援法での規定で、利用者〇人当たりの職員の人数が決まっている。そして、サービスによっては、専従である程度の研修修了や国家資格が必要となっていることが多い。また、常勤では基本として月160時間の勤務となっていたり、年間での休みの日数が決められていたりするので、そこを気にしながら作成する。
国家資格保有者が常勤で勤務していることで加算が取れることはあるけれど、だからと言って、偉いとか、よく仕事ができるというわけではないので、悪しからず。
勤務表をつくるとき(訪問サービス以外で考えています)
男女
介護や福祉の現場では、女性が多くなっています。ただ、だからと言っても女性ばかりのシフトにしてしまうと、男性の利用者がいた時に入浴介護ができないということもあったり、体格のいい利用者がいる時の車いす移乗が苦労したりと、利用者の状況も見ながら、男性も組んでいく。その逆も然り。
年齢層
利用者の年齢層によって、職員の年齢層も変わってくるとは思います。ただ僕の経験では、高齢者介護の現場では、年齢層はあまり関係ないような気もしています。例えば、若い職員は「孫」みたいな感じで、穏やかに過ごすこともある。それと比べて、障害者支援の現場では、利用者との年齢差がない方が、話しやすいみたいですね。
これが、相談業務となると、一味違う。
利用者との年齢差がありすぎたり、新人や経験不足な職員だと「若造」となるかもしれない。
運転
遠方の利用者の送迎がある時に、運転が得意な人がいると、スムーズに送迎ができる。また、地元の職員だと、地理に詳しくて、通行止めや事故があった時に、抜け道や回り道を知っているので、便利であり、ちょっと考えるのかな。
ベテラン、新人
「できる」「できない」ということで分けることではないが、ベテラン職員からの上から目線で、新人職員が言われたとおりに動くしかない状況が起こってしまうかもしれない。ただ、対応の難しい利用者や新規の利用者がいる時には、ベテランさんがいると、落ち着いた対応ができる。新人ばかりでの勤務ということはないと思うけれど、ベテランさんがいると場が収まることが多い。新人さんもベテランさんの支援や対応を見て、学んでもらいたいから、ベテランさんはゆくゆくは手を放したいはず。
相性
「AさんとBさんはなんか仲が悪そうだよ」「あの日は雰囲気が暗い」と言われてしまうと、利用者の支援にも影響が出てしまうことがある。なんとなく不安な日には、仲介役となるような人を入れておいて、穏やかに過ごせるようにする。また、「あの利用者と合わない」「あの職員とはなんか嫌」ということがある。我慢できそうな内容だったら、お互いに知らんぷりをしておけばいい話だけど、顔も見たくない状況だったら、距離が取れるような場をつくれたら、ね。
得意、不得意
事業所の予定として、軽作業やレクリエーション、体操がある場合、慣れている人がいると、進め方も手際もいい。だから、利用者からの評判がいい。料理上手な職員がいると、ちょっとしたメニューの変更や食事形態の変更などの配慮もさっとできる。ただ「得意なこと」を仕事を活かすことができるかどうかは分からないし、得意なことばかりする(させる)わけにはいかない。
時間的な制限
常勤だと8時間が基本で、非常勤では人によっては違っていますが、人手が必要な時に、多く入れる。例えば、入浴をしている時間では、安全配慮もあり、手厚く人員を確保していると思います。また、「○○専属」(送迎専属、調理専属など)で働くこともあるのかな。
ただ、上記のことばかりを考えすぎてしまうと、余計に勤務表ができない。だから、気に入らないことがあったとしても、グッと堪えてもらうところが出てくる。どうやっても問題があると予想できてしまう状況はなくすようには配慮するとは思いますが。
また、勤務表を作る人の「好き嫌い」によって組むことがあるので、出来上がった勤務表を見て「また、この人と組んでる」「あの人とは、一緒になりたくなかったな」「この日は楽でいいな」「どうしてこうなったの?」と思ってしまうこともありますね。
どうしても、残業。
できれば、残業はしたくはないというのは、誰もが思っている。だけど、福祉・介護では、どうしても「急な予定」「緊急事態」が起こる。例えば、緊急入院の対応、18時以降のモニタリング訪問、監査準備、請求業務、イベントやレクリエーションの準備、訪問時間の延長対応、など。そんな時には「残業申請」「時間外勤務申請」をしていると思う。
勤務表では、残業を入れるかどうかは、事業所によって変わると思いますが、残業代には加えていると、、、思う。「残業」を「残業」として認めてくれないと、仕事のやる気も落ちてしまいますね。
そうは言っても、大事なのは
「自分の能力を最大限活かすことができる自分自身のスケジュール管理」
なのかなと思います。