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リアルちょい悪オヤジって、、、イタイ

夕方の通勤電車。
東京駅から1人の男性が乗ってきた。

シルバーグレーの少し光沢のある生地のスーツ。シルエットはもちろん細めだが、残念ながらストレートのスラックスは太腿から腰回りまでピチピチ。

ボトムは白いテニスシューズ(ヒール部分に緑がちらりと見えるのでアディダスかな?)を合わせてる。

ジャケットの下はダークブルーのボタンダウンシャツを第2ボタンまでオープン!
そして、胸元にはサングラスを引っ掛けて、首元に見えるリングペンダントのチェーン。

バッグはブラウンレザーの高級そうなブリーフケース。

六本木か赤坂辺りを闊歩してそうな(知らんけど)どこかのタレントさんかと見紛うようなバシッとキメた装い。
GQとかの男性ファッション誌の表紙に出てきそう。

視線をつつつと上に移動すると、中高年特有のカロリー消化不足のたっぷりお肉のついたシルバーグレーのショートヘアのおじさんやん!
しかし、ベリーショートヘアだけど、1000円カットじゃないけど、ヘアサロンだなという感じ。
そして、耳にはAirPods Pro!

出た!
ちょい悪オヤジだ!
久しぶりに見たぞ、リアルちょい悪オヤジ。

おそらく歳の頃は同じくらい。

うむむむ。
イタイ、痛いぞ。
東京都内ならアリなのかもしれないが、一歩都心を外れると結構キツイぞ。

一般人の生活圏内でキメ過ぎのファッションはかなり痛いと思う。

芸能人やタレント、モデルがブラウン管の中
(て言い方も古いなぁ、もはやブラウン管なんて存在しないからな、なん言うんだ?液晶モニター?うーん、違うな)
でキメキメのファッションで笑ってる分にはいいが、彼らは基本的に電車移動はしないし、
我々一般の生活者と同じ空間を共有することはない。
だから、あれでもいいのだ。

ところが、それが外の世界にはみ出て来ると、これはもう異物の何かでしかなくなる。
違和感ありまくり。
浮いている。

うーん、やっぱり厳しいな。
とか、思いながら、怖いもの見たさと好奇心で視線が外せない。

うわっ、本人もそうした自分を意識してるのか、腰に手を当ててポージングしてるかのような格好でドアにもたれてiPhoneを見てる。

ぎゃー!止めて!
誰か止めてあげて!

て、まぁ完全な大きなお世話サマーなんだけど、
そんなサマーの終わりの見納めにリアルちょい悪オヤジなんて、素敵じゃないかぁぁぁぁあああ!

今日の教訓。
よほどのことがない限り、ファッションはキメ過ぎずほどほどに。
特にシニア世代は心するように。

あくまで個人の感想です。

〈了〉

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