見出し画像

JAZZはやっぱりライブが一番、新宿ピットイン昼の部に行って、演奏家を応援しよう

5月のGWに新宿ピットイン夜の部でJAZZ生演奏を身近で体験して、これはいいや!と病みつきになり、だったら昼の部も行ってみようじゃないか、と先週の水曜と金曜の2日間、新宿ピットイン昼の部に行ってきた。

なんせ、新宿ピットイン昼の部は安い。
1,300円+消費税=トータル1,430円を払うだけで、ワンドリンク付きで2ステージを観ることが出来るからだ。
映画館より安い、いや他のどんな娯楽より安い。
出演者の皆さんのギャラは大丈夫なのか?これでやっていけるのか?
と心配になるくらいお得。

さて、昼の部に行ってみることは決まったので午後半休を取っても問題なさそうな日をまずいくつかピックアップして、
公式サイトのスケジュール表と見比べて行く日を決める。
ピアノトリオにサックスのカルテットが観たいなと思ったので、水曜と金曜の2日にした。

***

まず、昼の部初体験の水曜日。
昼の部は13時30分オープン、14時開演。
先日行った夜の部では、予約順に呼ばれるのでそんなに早く行っても仕方がないだろうと10分前に着いたら、かなりの人数がドア前で待機していた。

昼の部は予約なしで早い順ということだったので、平日昼間ということを差し引いても、やっぱり15分くらい前には行っておこうか。
なにせはじめてなので勝手が分からない。
どれくらいの人が来るのか、出演者にもよるのだろうが、あいにく知らない方だし。
とりあえずオープン前の13:15に会場に行ってみた。

「。。。。」
誰もいない。早すぎたか?
店内でリハーサルをしている音は漏れ聞こえてくる。
うん、ちょっと期待感が。
店前に並べてあった椅子に腰掛けて待っていたが10分前になっても誰も来ないので、一旦外に出て一周して来ることにした。
新宿御苑が至近なので、これが新宿御苑か!とか言いながら、オープン後13:40くらいに再度行ってみる。

ドアオープンしている。
昼の部は入口すぐ左手のレジではなく、店内右手のカウンターで料金をお支払いする。
1,300円に消費税で1,430円。
ワンドリンク注文して、店内を見渡す。
既に先客がいた、4名。とりあずほっとする。
しかし、思ったより少ない。
まだ開演まで20分あるから、これから来るかなとか思いながら開演までしばらく待つ。
開演時間の14時になった。
来場者は全部で12名くらいだろうか、若干寂しい。
さて、昼の部として、これは多いのか少ないのか。

5分遅れてスタート、旧橋壮カルテットの皆さんがステージに上がって来られる。
旧橋壮(Sax,Fl)、川村 健(P)、カイドー・ユタカ(B)、豊田一樹(Ds)

ファーストステージは1時間で5曲、10分ちょっとの休憩を挟んでセカンドステージも1時間、6曲かな。
リーダーの旧橋壮さんは、テナー、ソプラノ、フルートと持ち替えながら熱演。
テナーの音が深くていい音だなぁ。そしてビブラートが素敵。
時折、照れながら曲紹介のMCを挟んでオリジナル曲中心にステージは進む。

ピアノの川村健さん、弾いてる姿は終始クールで表情も変わらない、一見すると楽しんでない?とも見えるが、曲途中でピアノトリオでソロになると俄然音が勢いをまして、リズム隊のカイドーユタカさん、ドラムの豊田一樹さんも乗ってくる、いいぞ。
曲のテーマリフなど、終始リードしているのは実はベースなのではないか?という感じ、格好いい。

アップテンポからバラードまで素晴らしい演奏でした。
パーマネントバンドではないからなのか、メンバー同士で一度もアイコンタクトがなさそうだったのが少し気になった。
ジャズってそういうものなのか?音で会話をしているからよいのか。
うむむ、わからん。

***

そして、昼の部2度目の金曜日。
もう勝手がわかったので、あまり早過ぎないように13:45頃に行く。
先客は4-5名くらい、
僕の後からも何名か入ってきた。2人、2人、1人。。。トータル15人くらいだろうか。
やっぱり昼の部はこれくらいなのかなぁ。
そして、今日は海外の観光客ぽいグループもチラホラ。
そうだよな。
昼の部はインバウンド集客にも力を入れたら良いかもしれない。
ジャズクラブは欧米ではもう少しメジャーだろうから、きっと喜ばれるんじゃないだろうか。

今日はの出演はAAS。パーマネントバンドかな。
メンバーは
立花秀輝(As)、山口コーイチ(P)、カイドーユタカ(B)、磯部 潤(Ds)

渋さ知らズ参加メンバーが3名いるし、ベースのカイドーユタカさんは先日火曜の旧橋壮カルテットでも演奏されていた。
サックスの立花秀輝さんの演奏は聴いたことがないのだけど、
渋さ知らズ参加というところ、そして決め手は公式ページスケジュール表のアーティストプロフ写真のサックス吹いている決め顔。
もう、これはアバンギャルド入ってるでしょ!ということで期待感MAX。

ファーストステージは5分遅れで始まる

1曲目はオリジナルで「コロナにかかっちゃった(みたいな?)」
立花さんはアルトじゃなく今日はテナー。
サックスってこんな音が鳴るんですか?!!というようなアクロバチックな、そしてサックス奏法展示会のような凄まじい演奏。
最初と最後のモンク風の突っかかるようなテーマ以外はほぼフリー?な感じ。

そして、バラードを挟んで3曲。4曲65分間でファーストステージ終了。
うん、どの曲も格好いい、圧巻。
全身全霊でサックスを吹いているので、相当疲れるんじゃないだろうか。
コロナの後遺症がまだあり、運動したら息が切れるとか言ってたので、サックス吹くのも大変なんだろう、コロナめ。。
それにしても、MC聞き間違えでなければテナーはなんと2-3年前から吹き始めたらしい。すごくない?

そして、このバンドAASはもうすぐ結成25周年とか言ってた。
若い頃から一緒に演っているので、気心知れてるんだろうな、素敵だな。
25周年アルバムも作りたいとか言ってたので是非録って欲しい。

ファーストステージ終わってペア2組と海外のグループ客全員退出、残り6人くらい、全員 男性1人客のジャズ好きガチ勢か、いいね。

長めに25分の休憩挟んでセカンドステージがスタート

セカンドステージ1曲目「足の裏が痛い」もファーストステージ1曲目と同じ感じのモンク風のシャッフルのブルース。

そして、2曲目の7拍子の練習曲として作ったという無題の曲。
ベースのリフを追ってかろうじて拍子を取れるが七拍子って難しそう。
3拍子+2ビート×2て感じで拍子を取ればいいのかな?
プログレやん。

3曲目はロマンチックなバラード。
既存のコード進行にメロディを乗っけるといういつもと違う作り方をしたらしいが、なんと素敵なメロディだろう。

そして、セカンドステージ最後の曲はアップテンポ。
これがまたテーマのメロディもめちゃくちゃ格好いい。
ちょっとだけ映画BLUE GIANTを思い出したよ。
メンバーそれぞれのソロ回しでドラムのソロパートが最後に来るのだが、その途中からサックスが恐る恐る様子を伺うように入ってきて、そしてヒートアップ。
ドラム対サックスのバトルになる展開が圧巻。
怪獣映画か!東映対大映のゴジラ対ガメラか!
そして、ピアノ、ベースも入ってきて、みんなで暴れまくる。
「うりゃぁ!やるんかわれ!かかってこんかい!」
まあそんな関西弁じゃないんだろうけど、そんな風にしか聞こえない。
観ていても「もう、あかん、死ぬ!」てなってやっとテーマに戻り、終了。
サックスの立花さん、息も絶え絶えヘロヘロ、ヤバい。
お疲れ様でした!
ホンマにええもん観させてもらいました!

その場で物販買えなかったので、帰宅してから20周年記念CD買った。
アルトよりテナーのサウンドの方が好きなので、テナーで1枚録音して欲しいな。


新宿ピットイン昼の部、来場者が少なめで一瞬ビビるけど、コスパが良すぎて申し訳なる。
音楽が好きで、ジャズが好きなら、是非一度は足を運んでみてはどうだろうか?
僕も、有休が続く限りまた行こう。

いいなと思ったら応援しよう!