新宿ピットインお一人様体験記〜最新型JAZZ「スガダイロートリオ」ライブ報告
GWとはいえ、あまりいつもの暮らしと変わりない。
相方は長男と新潟の実家に帰省しており、大学生になったばかりの次男も羽を伸ばしっぱなしで、家にはいないも同然。
流石にずっと1人で時間を持て余してきたところ、
金曜夜に次男が友人2人を泊まり付きで自宅に招いてたこ焼きパーティをするというので、これ幸いと金曜夜は出掛けることにした。
さて、何処へ行こうか?
観たい映画はどこも夜の回にはなくて思案していたところ、そうだJAZZのライブを観に行こうと思いついた。
我ながらよいアイデアだ。
だったらずっと気になっていた新宿ピットインだな。
早速公式サイトで金曜夜のスケジュールを確認する。
スガダイローさん、名前は聞いたことがあるが音は聴いたがことがない。
新宿ピットイン LIVE SCHEDULEのリード文だけ読んで、これは何だか面白そうだ、と行くことに決めた。
まずは予約。
LIVE SCHEDULEのそれぞれの詳細ページ下部の「チケット予約フォーム」をクリックすると予約ができる。
氏名、メールアドレス、人数を打ち込んで送信する。
受付完了のメールが返信されてくるので、これで予約完了。
あとは当日開演時間までに現地に行くだけだ。
今回はあえてYoutubeやApple Musicなどで音源も事前に入れずに白紙で行くことにした。
新宿駅東口からは10分もかからない。
旧アルタ前の道(新宿通りって言うのかな?)をまっすぐ東へ新宿2丁目の交差点を渡って左折、横浜家系ラーメンと品川製麺所の入っているビル(アコード新宿ビル)B1にある。
19時開場、5分くらい前に現地到着。
前方に白髪のJAZZ大先輩のような方が階段を降りて行かれるので、後に続く。
既にかなりの人数が待機されている。
お一人でいらっしゃっている方も多そうで少し安心する。
19時になるとお店の方が出てきて、予約順に名前を呼ばれるので「はーい」と元気よく返事をして入店する。
次々と名前が呼ばれていく。
みんな、自分の予約順が分からないので「まだかまだか」とガン見しながら聞いているところをフルネームが呼ばれるので、ちょっと恥ずかしい。
お一人の方、カップルの方、半々くらいか。
そして海外からのグループもいらっしゃる。
皆さん、名前を呼ばれて粛々と入店していく。規律正しい日本人。
僕が呼ばれたのは39番目(くらい)、3日前の火曜日の夜に予約したのでそんなものか。
入店するとすぐにレジがあり、まずはチャージ3,300円を支払う。
事前にお金を用意しておき手早くお支払いを済ませるのが吉。
ここで手間取るとお店にも迷惑かかるからね。
次は右手のカウンターバー前でドリンクを注文する。
新宿ピットインはチャージ料金にワンドリンク付なので気楽だ。
ドリンクを持っていざ座席へ。
センター通路左右に4人席10列(?)くらいのブロックがあり、右奥にはさらに2人席が5列くらいかなぁ。左の壁際にも椅子だけの席が数席。
すでに前方から通路側両サイドは半分以上埋まりつつあったが、前から6番目くらいのセンター通路側に席を確保。
あとは開演まで15分程度のんびり待っているだけ。
お一人様でも全然大丈夫。問題ありません。
その後も真ん中席も続々埋まっていき、開演時間の19時には満席状態。
最後列に椅子席が追加で配置されていました。
キャパはどれくらいだろう?100名くらいかな。
海外の方が2割ちょっとくらいだろうか。
インバウンドジャパンになりつつあることを実感。
5分遅れくらいでファーストステージが開演。
左側にベースの千葉広樹さん、右側にドラムの今泉総之輔さん、
そしてセンター正面にピアノのスガダイローさんという面白い配置。
ピアノは右斜め奥に向かって配置されているので、ちょうど客席中央からはスガダイローさんの右半身および鍵盤右半分が見えている感じ。
1曲目はセロニアス・モンクのナンバー、Thelonius?
鍵盤を叩きつける勢いのスゴい迫力。
あれ?山下洋輔3Daysは今夜もだったっけ?くらいのアバンギャルドな演奏。
1曲がどんどん形を変えていくので、ファーストステージが4曲やったのか5曲やったのか全然わかりません!(爆)
そして、やっぱりライブは音がよい!
特にベースの重低音がドスーンと来た来た来た。
ウッドベースってこんなに低音出るんだ!って感じ。
少し落ち着いてピアノとドラムだけになると、チリチリとしたグラニュラーシンセシスしたような音がスピーカーから鳴り出す。
時にはノイズだったりSFX的だったり。
よく見るとベースの前にテーブルがありエフェクターがいくつもセットされているっぽい(ステージ合間や終演後にも遠慮して見に行けませんでした)。
リアルタイムでピアノの音をマイクで拾ってそれを入力してサウンドプロセッシングしている?
ドラムの人もタムの上側にパッドが設置されていて、ハイハットの横にも(見えにくいが)多分エフェクター?サンプラー?があるような。
パッドを叩いた時だけ天井スピーカーから音が出てくるので、若干正面から聞こえるドラムの生音と分離していて違和感があるが会場が小さいので仕方ないか。
思い切りパッドにディレイをかけてダブみたいになっていることもありカッケー!
モダンジャズをベースにフリージャズとエレクトロニクスをぶち込んでいてすごい。
大好きなど真ん中のサウンド。
いや、ものすごく新しいジャズにチャレンジしていると思った。
時々メロウになるけれど、やっぱり途中からフリーに爆発してしまって、
一定のテンポ感はキープされていて、どフリーではないので聴きやすい。
そして、最後はちゃんとテーマに戻ってバシっと決まって終わる。
サウンドアプローチに少しだけE.S.T(Esbjorn Svensson Trio)を思わせるところもあったが、いやもっと先を行っていて格好いいかも。
いや大好きだ!
約50分間、あっという間にファーストステージが終わりしばし休憩。
トイレに行ったり、少し立って身体を伸ばしたり25分長めの休憩を挟んで、20:50頃からセカンドステージ開始。
怒涛の50分、呆然としている間にセカンドステージも終了。
拍手喝采、演奏も客席もメチャクチャ盛り上がっていた。
アンコールはスピードメタルを思わせるようなファストナンバーを1曲やって21:55終演。
スガダイロー素晴らしいライブでした。
早速、2020年のピットインライブCDも注文した。
新宿ピットインも1人でも行きやすいし、昼の部も気楽に行ってみよう。
新宿ピットインお一人様体験記とスガダイロートリオのライブ体験記でした!